金融教育公開授業
2018年度 金融教育公開授業
福岡県金融広報委員会
福岡市立玄洋小学校
金融広報中央委員会
福岡/福岡市の実施報告
「金融教育公開授業 in 福岡(福岡市)(玄洋小学校)」(11月22日開催)
福岡市立玄洋小学校は、今宿小学校より平成元年に分離、開校し、今年30周年を迎えた比較的新しい学校です。長垂海岸や今山など豊かな自然と、近年の伊都開発で急激に変容した住宅地が融合した校区にあり、「きあい」(“き”れいな学校、“あ”いさつができる学校、“い”じめのない学校)をスローガンに一人ひとりの個性を尊重した教育を行っています。
11月22日(木)に金融教育公開授業を開催し、1・3・6年生と特別支援学級の公開授業と、いちのせかつみ氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「お金に変身!」
教室や学校での落とし物についてみんなで確認し、落とし物の気持ちを考えたり、落とし物の値段を考えたりしました。物もお金と同じように大切にしなければならないことに気付き、物には名前を書く、ていねいに優しく使う、最後まで使う、無駄遣いをしないなど、物を大切にして落とし物をしない工夫を考えました。物を大事にする心情を育みました。
1年生の授業「お金に変身!」の模様とワークシート
(2)「カレー作りゲームに挑戦しよう!」
ビーフカレーが好きな校長先生のためにカレーを作るという設定で何を買うかを考えました。限られた予算の下で、カレー作りのために必要な材料の中から何を選択するか、その選択した理由も挙げながら話し合いました。何かを選ぶと何かをあきらめなくてはいけないこと(トレード・オフ)を理解しながら、自分なりの「より良い意思決定」をしていきました。目的や価格を考えながらいろいろな買い方をすることができることを学びました。
3年生の授業「カレー作りゲームに挑戦しよう!」の模様とワークシート
(3)「利益を上げてグループの会社を大きくしよう」
グループごとに帽子製作会社を設立し、仕入れ数、価格、広告料などを話し合いながら考え、自社の利益を上げるための意思決定をしました。決定した数値は、PCのシミュレーションソフトに入力して、その結果を確認し、意思決定が売り上げにどう影響したのかを考えました。他の会社の意見を聞いたうえで、話し合って作戦を立て、再度意思決定しました。
6年生の授業「利益を上げてグループの会社を大きくしよう」の模様とワークシート
(4)「働くことの喜び、お金の大切さ、使い方を知ろう」
自立活動で製作したランプシェードをPTAふれあい祭りで販売して、収入を得る体験をしました。その収益をもとにおでんパーティーを行うとの設定で買い物ごっこをしました。チラシを見ておでんの食材とその値段を見つけ、何を買うのかを各グループで決めたうえでその金額を発表しました。また、お店の人役とお客さん役を決めて、買い物の練習をしました。商品を選んでレジに支払いに行き、買い物の際の基本的なやりとりのしかたを学びました。
2.講演会
いちのせかつみ氏から、「金融教育が必要なワケ」と題する講演が行われました。身の回りのお金に関する話題を取り上げながら、一人ひとりが知っておかねばならないことについてていねいに教えていただきました。
参加者からは、「自分がだまされやすいタイプだということが確認できました」、「お金はあくまでも『幸せに生きるための道具』という言葉が印象に残りました」といった感想が寄せられました。
講演「金融教育が必要なワケ」の模様
3.プログラム
- 14:30~15:15
- 公開授業
(1)「お金に変身!」(1年生 学級活動)
(2)「カレー作りゲームに挑戦しよう!」(3年生 総合的な学習の時間)
(3)「利益を上げてグループの会社を大きくしよう」(6年生 総合的な学習の時間)
(4)「働くことの喜び、お金の大切さ、使い方を知ろう」(わかば学級 生活単元学習) - 15:30~15:35
- 開会挨拶
福岡市立玄洋小学校校長 川上忍 - 15:40~16:40
- 講演「金融教育が必要なワケ」
講師:いちのせかつみ氏 - 16:40~16:45
- 閉会挨拶
福岡県金融広報委員会事務局次長 上江洌立賀