金融教育公開授業
2018年度 金融教育公開授業
広島県金融広報委員会
広島城北中・高等学校
金融広報中央委員会
広島の実施報告
「金融教育公開授業 in 広島(広島城北中・高等学校)」(11月26日開催)
まもなく創立60周年を迎える広島城北中・高等学校は、これまでに広く国際社会で活躍する約15,000人以上の卒業生を送り出してきました。
「英才教育(進路実現)」と「人間教育(心の教育)」という教育方針のもと、中高一貫の6年間で生徒の高い志と大きな夢を叶える学習指導・進路指導を充実させるとともに、心豊かでたくましい人間づくりのための部活動の活性化にも努めています。
また、世界のボーダーレス化、グローバルスタンダード化が急速に進む中で、英語教育の特化と情報教育の日常化に力を入れることによって、将来、国際社会で活躍し、国際社会に貢献できる人材の育成を目指しています。
こうした教育を支える「学んで厭かず、教えて倦まず」の校訓のもと、何事にも立ち向かっていこうとする気概と誇りを持って、自分を大切にするとともに、人をも大切にする生き方を説き、無限の可能性を秘めた若者を雄々しく育てていこうとすることが城北教育の真髄です。
11月26日(月)に金融教育公開授業を開催し、中学3年生を対象とする公開授業と、中学2・3年生、教員、保護者等を対象とする菊地幸夫氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
中学3年生の授業で、「金融商品のリスクとベネフィットを考えよう」と題して、6時間を使って預金から借金までの幅広い金融商品を取り上げました。公開授業では、株式に関する投資と投機の違いを学習しました。
架空の会社の株式の変動をグラフ化し、どのポイントで株を売却するのか、また購入するのかをシミュレーションさせました。生徒は徐々にヒートアップし、投資目的が投機目的になるポイントを体験できました。
成年年齢が引き下げられることにも触れられました。生徒は、数年後には自分自身の責任で資金を運用しなければならないことについて理解を深めました。
2.講演会
公開授業の後、菊地幸夫氏から、「大事なことなのに学校で教えないもの=お金」と題する講演が行われました。
まず、若者にまつわる金銭トラブルとして、「未成年者が加害者となった特殊詐欺」や「クレジットカードのまた貸し」などの事例を説明されました。
また、「人は、『お金』、『儲かる』、『楽して』、『簡単に』といったキーワードに引っ掛かりやすい。しかし、うまい話の裏には必ずうまくない話がある」と力説され、努力しながら一生懸命働くことの大切さを伝えられました。
最後に、自分に本当に必要なものは、「耳ではなく、目で買うことが重要である」と説明されました。そして、「お金で買えないもの(心、家族など)を持っている人は、お金で失敗しない。自分にとって何が大切なのかをよく考えて欲しい」と呼びかけられました。
生徒からは、「お金は役に立つものだと思っていたが、使い方次第では恐ろしいものになることがよくわかった」、「未成年の学生が詐欺などの犯罪に手を染めている現実に驚いた」、「お金についてよく考えることで、人生が大きく変わることがわかった」といった感想が寄せられました。
3.プログラム
- 13:20~14:10
- 公開授業
「金融商品のリスクとベネフィットを考えよう」(中学3年生 社会・公民的分野)
- 15:20~15:25
- 開会挨拶
広島城北中・高等学校校長 岩本光彦 - 15:25~16:25
- 講演「大事なことなのに学校では教えないもの=お金」
講師:菊地幸夫氏 - 16:25~16:30
- 生徒代表 お礼のことば
- 16:30~16:35
- 閉会挨拶
広島県金融広報委員会事務局長 伊豆田哲哉