金融教育フェスタ
金融教育フェスタ2019
親子のためのおかね学習フェスタ
おかねはたくさん持っていても使わなければ何の価値もありません。おかねは幸せになるための道具です。使い方を間違えると不幸になってしまうこともあります。今日はおかねのことを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
色々な国のお札を見てください。
国によって大きさや柄が違い、それぞれ特徴があります。国によっておかねに対する考え方が違ったり、使い方も違います。お札はただの紙ですが、みんなが信用しているから1万円札は1万円なのです。クシャクシャになったお札だって、値打ちは変わりません。
お札は書かれている数字と同じ価値がありますが、それをどう使うかによって使う人の値打ちは変わると思います。皆さんがおかねと賢く上手に付き合うかどうかによって、皆さんの価値が変わるのです。ですから、普段からおかねを大切に扱っていただきたいと思います。また、「欲しいモノ」と「必要なモノ」の違いを理解して、賢くおかねを使うことが大切です。
最近は子どもにお小遣いを渡す時に現金ではなくICカードを渡す親も多いようです。これによって、おつりの計算が苦手な子どもになってしまいます。子どもには本物を見せながらおかねの価値を感じてもらうことも大事です。キャッシュレス化が進み、便利になりましたが、その前に一度、現金をしっかり持たせて、価値観を見出させる教育も必要ではないかと思います。
子どもは親を見て学びますので、たまには買い物に一緒に連れて行って、一つひとつにこだわってモノを買うところを見せてあげてください。
以前は預金金利が高かったので、長期間預けておけば、子どもが大きくなるまでに預金が2倍になった時代がありました。でも今はそうではありません。親が子どものための教育資金を全て用意する時代ではなくなりました。子ども自身が早い段階から職業の選択を、自分の力でできるような教育をしていかなければなりません。
お年玉も、「これで好きなモノを買いなさい」ではなく「このおかねを将来のために使いなさい。これから必要なモノが出てきた時のために使いなさい」と言って渡してあげてください。
そうすることで、お金の価値を理解し、賢い使い方ができる子どもになると思います。
おかねのおはなし会の模様
おかねのおはなし会の模様
鳥取県マスコットキャラクター「トリピー」
講師プロフィール
大学卒業後、会計事務所に入所し、税務経理や人材育成を中心としたコンサルタントとして活躍。
全国各地で金融教育、金銭教育の講演活動を行う。
ユーモアあふれる語り口調で、大人も子どもも楽しく学べる講演が評判。
2003年には、自転車で金銭教育普及のためのボランティアセミナーを行いながら日本列島を縦断。
現在、テレビやラジオに出演する一方、講演会やセミナー、執筆活動など多方面で活躍中。
- 主催:金融広報中央委員会、鳥取県金融広報委員会
- 後援:文部科学省、金融庁、消費者庁、日本銀行、日本PTA全国協議会、鳥取県、鳥取市、米子市、 鳥取県教育委員会、鳥取市教育委員会、米子市教育委員会、鳥取県小学校長会、鳥取県中学校長会、鳥取県高等学校長協会