金融教育公開授業
2018年度 金融教育公開授業
秋田県金融広報委員会
八峰町立八峰中学校
金融広報中央委員会
秋田の実施報告
金融教育公開授業 in 秋田(八峰中学校)」(11月8日開催)
八峰町立八峰中学校は、世界遺産「白神山地」の西側、青森県との県境に位置し、2016年に峰浜中学校と八森中学校が統合して開校した、町内唯一の中学校です。
11月8日(木)に金融教育公開授業を開催し、全学年を対象にした公開授業と、ダニエル・カール氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
『白神と共に生き、未来を創る~海 山 森 そして心 Make Our Future~』とのテーマで、「フィールドワークからアントレプレナーへ」と位置付け、1年生は自分たちが暮らす八峰町のことを調べ(フィールドワーク)、2年生は町の魅力を発信する体験をし、3年生は起業家(アントレプレナー)となって自分が考えたアイデアを形にする体験をしてきました。
公開授業では全校生徒が合同でこの体験を振り返りました。ふるさとに暮らす人々とふれ合いながら「持続可能な地域づくり」に貢献するこのような活動に学校全体で取り組んだことは、生徒たちにとって実り多きものとなりました。
(1)「八峰町探検!地域の職業を知ろう」
1年生は、八峰町内にある地元の企業などで、たとえば地元のカフェであれば店内のそうじから接客までを手伝うなど、色々な就労体験をさせていただきながら、働く人の姿を見たり、「働くこと」について話を聞かせていただきました。仕事内容はもちろんのこと、多様な勤労観や職業観を学ぶことができました。
(2)「八峰町の魅力を発信しよう」
2年生は、実践的に、八峰町で製造している特産品の販売を、町のPRも兼ねてJR秋田駅で行いました。豆腐やおからドーナツなどの商品の仕入れをするところから手がけ、価格も自分たちで設定しました。物を売るという行為は、売り手も買い手も共に喜びを得られるものであることを知り、社会に対する見方が広がりました。商品を通して町のよさを再認識できる機会にもなりました。
(3)「模擬会社をつくり『ふるさと八峰』に貢献しよう」
3年生は、社長と社員で構成する模擬会社をつくり、八峰町の「んめもの(美味しいもの)まつり」では、生徒たちがアイデアを出し合って、町の特産である梨を混ぜ込んだドーナツなどを商品化して販売しました。こうした町ぐるみで学校と関わりながら行う活動は、郷土愛をいっそう深めることにもなりました。さまざまな立場になって考えてみることにより、今後の自分の職業選択についても深く考える機会となり、大きな成果を得ることができました。
2.講演会
ダニエル氏が登場すると、子どもたちから歓声が沸きました。ダニエル氏は、日本とアメリカのお金の捉え方の違いについて話されました。まず、ご自身の子どもの頃の体験談を通して「Chore」(家の周りの仕事)という言葉を紹介されました。アメリカでは、何もしなくてもおこづかいをもらえるのではなく、子どもでも「Chore」をしてその報酬としておこづかいを得るそうです。また、家庭の中でも、親が子どもにお金の話を聞かせ、しっかりとした消費者になるように教育するのだそうです。
子どもたちも一緒に「チョアー!」と発声するなど、会場一体となった終始和やかな講演会となりました。
講演会には大勢の地元寿大学の方々も参加され、「地元で、ダニエルさんのお話が聞けて良かったです」、「孫とお金について話し合いたいと思います」といった感想が多く寄せられました。
3.プログラム
- 13:30~14:20
- 公開授業
「フィールドワークからアントレプレナーへ」(総合的な学習の時間)
―以下の1~3年生の授業は、集会活動として体育館で合同で行いました。
- 「八峰町探検!地域の職業を知ろう」(1年生)
- 「八峰町の魅力を発信しよう」(2年生)
- 「模擬会社をつくり『ふるさと八峰』に貢献しよう」(3年生)
- 14:40~14:45
- 開会挨拶
八峰町立八峰中学校校長 長浜中 - 14:45~14:50
- 主催者挨拶
秋田県金融広報委員会会長 吉濱久悦 - 14:50~15:40
- 講演 「日本とアメリカの違いから学ぶ賢い消費者への道」
講師:ダニエル・カール氏 - 15:40~15:45
- 閉会挨拶
保護者代表 八峰町立八峰中学校PTA会長 塚本一也