金融教育公開授業
2020年度 金融教育公開授業
北海道金融広報委員会
市立札幌清田高等学校
金融広報中央委員会
北海道/札幌市(清田区)の実施報告
「金融教育公開授業 in 北海道(札幌市清田区)(市立札幌清田高等学校)」(10月12日開催)
市立札幌清田高等学校は、1975年に札幌市の市立高校で4番目の全日制普通科として開校しました。本校では、「すべてのことに、なぜと問い、きわめ確かめる生徒であれ」「なにごとにも、なおもっと、と立ち向かう生徒であれ」「心身ともに健康な、たくましい体力を目指す生徒であれ」「美しいもの、崇高なものに、深く感動する生徒であれ」を学校教育の目標として掲げ、学習・進路はもちろん、部活動や生徒会活動にも全力を尽くす「文武両道」を実現しています。
北海道金融広報委員会より2019・2020年度の金融教育研究校の委嘱を受け、研究活動の一環として、10月12日(月)に金融教育公開授業を開催し、1年生を対象とした公開授業と、いちのせかつみ氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
「高校生と十万円」と題した公開授業を行いました。新型コロナウイルス感染症が拡大する中で特別定額給付金が支給されたことを受け、自他の意見や利害を公平・公正に調整することを通して、人間の尊厳と平等、協働の利益と社会の安定性を確保することについて考えてみました。
これまでの授業において、生徒たちは新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、「政治の課題」「経済の課題」「医療の課題」「その他の課題」の4つの分野から、「日本の課題」と「私にとっての課題」について考えてきました。生徒一人ひとりの考えをクラス全体でまとめ、「政府による布マスクの配付」「コロナによるストレスの日本と海外の違い」「コロナに起因した差別やいじめ」などの社会的な問題、「コロナ禍での大学生の就活問題」「修学旅行は大丈夫か」などの身近な問題を共有しました。また、税金の使い道として、特別定額給付金についても考えてきました。
公開授業では、2人1組となって、それぞれが選んだテーマについて、これまでデータを活用しながら現状分析を行い、「他者と協同して、共に生きる社会を築く」という観点から解決方法を検討してきた結果について、プリントにまとめたうえで、スクリーンに投影して発表しました。
2.講演会
いちのせかつみ氏から、「人生の道しるべ!笑う門にはカネ来たる!」と題する講演が行われました。
いちのせ氏は、まず、「お金があったら何を買いますか」と生徒に質問されました。続いて、さまざまな職種や著名人の年収を示しながら、「いくらお金があれば幸せと思いますか」と問いかけました。そして、お金は量ではなく、使い方が重要であることを説明されました。
続いて、聴講している生徒たちが2022年4月に「成年年齢の引き下げ」の対象となることから、消費意欲を喚起させようとするさまざまなトリックや、契約における未成年と成年の違い、消費者トラブルについて、わかりやすく説明してくださいました。
最後に、童話の桃太郎を引用しながら人生の奥深さについて話され、「成功が待っている!」と生徒にエールを送ってくださいました。
生徒からは、「買い物をするときは価格表示に惑わされないようにして、自分が必要とするものをしっかり選びたいです」、「お金のことを正しく理解することでトラブルに遭わないようにしていきたいです」といった声が聞かれました。
3.プログラム
- 11:45~12:35
- 公開授業
「高校生と十万円」(1年生 公民科) - 13:15~13:25
- 開会挨拶
市立札幌清田高等学校長 黒宮裕久
北海道金融広報委員会事務局長 吉竹章 - 13:25~15:00
- 講演「人生の道しるべ!笑う門にはカネ来たる!」
講師:いちのせかつみ氏 - 15:00~15:05
- 閉会挨拶
生徒代表