金融教育公開授業
2021年度 金融教育公開授業
広島県金融広報委員会
広島県立尾道商業高等学校
金融広報中央委員会
広島の実施報告
「金融教育公開授業 in 広島(広島県立尾道商業高等学校)」(11月12日開催)
尾道商業高等学校は、130年以上の歴史を誇る、広島県で最も古く、全国でも十指に入る伝統ある商業高校です。時代の変化に対応するビジネス教育を展開するとともに、「未来から現在(いま)を考える教育」の推進をミッションに掲げ、「Society 5.0」社会を力強く生き抜くためのキャリア教育を展開しています。
本校では、課題発見解決型学習を行っており、授業では次のようなメッセージを生徒に伝えています。「皆さんが社会に出て活躍する時代は、AIが進歩しグローバル化が広がり、日本は世界の激動する競争社会の渦の中に巻き込まれることが予測されています。『人間が活躍できる職業がなくなるのではないか』といった不安が波紋を広げていることも事実です。人間が本来持つ強みを発揮しながら、力強くこれからの社会を生き抜いていくためにどのような力を身に付けておくべきかを、一人一人が『自分事』として真剣に考えるべき時がきています」。
11月12日(金)に金融教育公開授業を開催し、1年生を対象とした公開授業と「行列のできる相談所」等への出演で有名な菊地幸夫氏による講演会を行いました。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、テレビ会議システムにより東京のスタジオと各教室をオンラインで結んで中継するなどの対策を講じました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
1年生の「ビジネス探究」および2年生の「ビジネス探究EE」の授業では、PBL型学習を取り入れた授業を行っています。生徒は受け身ではなく、ICT機器を駆使しながら自分で分析、考察し、根拠のある答えを導きだし、ペアワークやグループワーク等で仲間と意見交換しながら自分の考えを深めていきます。また、探究活動で得た知識や考えを、プレゼンテーション、小論文、レポート、自作動画や寸劇、四コマ漫画など様々な方法で周囲に説明することで相手の理解を得ることを目指しています。
本校では他の授業においても、「探究」を通してこれからの社会で活躍するために必要な、新たな価値を生み出す力の育成を目指しています。
「お金の活かし方のいろいろ【貯める・借りる・活かす】」
1年生の「ビジネス探究プログラム」は、4時間連続で行う探究型の授業で、カリキュラム全体を貫く問いを「生きるって、何?」とし、ヒト、モノ、カネ、情報について学び、終盤では経済について、幅広い視野で探究します。今回はお金をテーマとしたフェーズの授業の一部を公開しました。授業では、「お金にも働いてもらう」=「資産運用(投資)」について学び、グループに分かれて元手100万円の投資先を話し合って決定し、3年後に資産がどのようになっているか、投資を模擬体験しました。それにより、リスクとリターンについて学ぶとともに、「長期投資」「積立投資」「分散投資」等のリスクを抑える方法や、「株式」「投資信託」「債券」等の金融商品についても学びました。
2.プログラム
- 11:00~11:50
- 公開授業
「お金の活かし方のいろいろ【貯める・借りる・活かす】」
(1年生 商業科・ビジネス探究プログラム) - 11:55~12:00
- 開会挨拶
広島県立尾道商業高等学校校長 小田浩 - 12:00~12:45
- 講演「大事なことなのに学校で教えないもの=お金」
講師:菊地幸夫氏 - 12:45~12:50
- 生徒代表 お礼のことば
- 12:50~12:55
- 閉会挨拶
広島県金融広報委員会事務局長 栢場義彦