企業年金
第6章 企業年金を年金で受け取るか、一時金で受け取るかを考えましょう
2. 確定拠出年金(401k)
確定拠出年金の老齢給付金の受け取り方は会社のルールによって大枠は決まってきますが、自分で自由に選ぶことができる部分も多くあります。
受け取り方は「年金」と「一時金」
確定拠出年金は原則として年金で受け取ることになっていますが、ほとんどの会社で一時金も受け取れます。年金といっても、自分の口座にあるお金を分割して受け取るものです。また、確定拠出年金は一定の場合を除き原則として60歳になるまで自分の口座にあるお金を引き出すことはできません。60歳になると一般的に次の2つの方法の中から受け取り方を選ぶことができます。
年金
分割取崩コース
会社のルールの中から自分で選んだ分割回数、支給年数を選び、自分の口座に貯まったお金を取り崩しながら分割して受け取る方法。
年金商品コース
自分が選ぶことができる運用商品の中に年金商品がある場合は自分の口座に貯まったお金で年金商品を購入し、自分が購入した年金商品から年金で受け取る方法。
皆さんの身近な個人年金保険を思い出してください。保険料を一時払いして年金を受け取るしくみです。
一時金
自分の確定拠出年金に貯まったお金を一時金として引き出します。
年金と一時金を選ぶポイント
口座にあるお金は自分のものなので、受け取り方のポイントは使い道がすぐにあるか、ないかということと、税金の取り扱いで決めるとよいでしょう。
もし、60歳になりすぐに使い道があるのであれば一時金がよいでしょう。特に使い道がなければ確定拠出年金の場合には運用益に税金はかかりませんので、年金という形で口座にあるお金を分割して受け取ればよいでしょう。税金の面からみると一時金は退職所得の取り扱いになり、年金は公的年金等控除の対象となります。