金融教育プログラム-社会の中で生きる力を育む授業とは-
(全面改訂版)
3.金融教育を支援する関係機関等の活動
(2)家庭教育・地域活動のサポート
<1>保護者・児童生徒向け教材等
本プログラムでは、学校における金融教育に焦点を当て、その体系的な内容を示してきたが、家庭や地域における金融教育も大変重要な意味をもつ。日常の生活におけるお金や金融経済について、生活者としての力を育てるには、児童生徒の実際の生活の場である家庭や地域の果たす役割が大きい。
もっとも保護者や地域の指導者にとって、どのように金融教育に取り組めばよいのかという手がかりは十分に提供されているとはいいにくい状況にある。
近年では、多くのNPOが家庭や地域におけるお金や金融経済に関するユニークな取り組みを展開している。金融広報中央委員会でも「金融学習特別推進地区制度」を設けているほか、成人向けの様々な教材を作成してきているが、今後さらにこうした方面での多様な取り組みが展開されることが望ましい。
<2>インターネットの利用
現在では様々な主体がインターネットを通じて金融教育に役立つ情報を提供しているが、今後は、手軽に楽しみながら知識を吸収できるクイズやE-ラーニング教材を含め、さらに充実が図られることが望ましい。