10代のためのマネー入門
―お金と消費生活の知識―
Step3.カード
Q4.クレジットカードの利用限度
Q4.の正解は、(2)カードごとに使える金額が決まっている。
解説
クレジットカードは、ほとんどの場合、利用できる金額が決められています。ところが、その金額や利用できる店の範囲は、カード会社やカードの種類によって違います。会費が必要なものが多く、収入が多いなどの信用の高い人に発行されるカードの例では、会費が年に1万円くらいで、最高300万円まで利用できるというものもあります。
カードで買い物などをした場合、代金をあとでカード会社へ支払わなければなりませんが、それには、翌月1回に全額支払う方法と、何ヵ月かに分けて支払う方法があります。翌月1回に全額支払う場合は購入した代金だけでよいのですが、分割払いになると、支払い回数によって手数料がかかります。この手数料は通常年率9~15%程度になります。また、カードで直接お金を借り入れた場合の金利は、通常年率15~18%程度になります。
カード会社への支払いは、ほとんどがカード利用者の銀行預金などから自動的に引き落とされる仕組みになっています。
カードの借り入れ金利と預金金利との比較
クレジットカードでお金を借りたときの金利と、お金を預けるときの金利を比べてみましょう。たとえば、お金を銀行の定期預金に1年間預けると、年率で約0.03%程度の利息が入りますが、カードでお金を借り入れたときに支払う金利は、年率15~18%程度と、預金の500~600倍以上にもなります。(2015年12月現在)