10代のためのマネー入門
―お金と消費生活の知識―
Step3.カード
Q5.クレジットカードの貸し借り
Q5.の正解は、(1)カードの本来の持ち主が支払わなければならない。
解説
クレジットカードの裏側には、「このカードは、・・・・・・・署名[しょめい]された会員本人以外は使用できません。このカードの所有権は当社(カード発行会社)にあり、貸与(貸すこと)・譲渡[じょうと](ゆずりわたすこと)・質入[しちい]れすることはできません」などと書かれています。
クレジットカードの契約は、カード会社と申し込んだ人との間で取り交わされており、カードはカード会社のものということになっています。また、カードは、会員本人に限り利用でき、他の人に貸したり譲ったりすることはできないことになっています。したがって、カードが使われた場合には、署名の確認という問題などもありますが、原則的にはカードの名義人[めいぎにん](持ち主)が支払わなければなりません。
ちょっとした事情から友人に貸したところ、多額の請求を受けてトラブルになっている事例も起きています。ですから、気やすく人に貸したりしないことが基本です。
ただし、盗まれた場合やトラブルの原因によっては、必ずしもカードの名義人が支払わなくてもよい場合もあります。なくしたり、盗まれた場合には、すぐカード会社に連絡しておくことが大切です。