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大人のための お金と生活の知恵

Ⅱ 見えた「課題」に向き合う

今後の生活やお金の見直しは、「大きなお金」の見直しと、「日常生活のお金」の見直しの、2つの方向から行いましょう。より効果が大きいのは前者です。

1.「大きなお金」の見直し

(1)3大資金

一般に、人生の3大資金は「教育・住宅・老後」とされます。

「大きなお金」を見直す場合、この3つから検討しましょう。

3つのうち、どうしてもかかるのが「老後」です。「住宅」と「教育」は、“考え方次第”といわれます。

①「老後

老後費用を左右するのは、何歳まで生きるかと、日常的な生活費です。寿命は長めにみておきましょう。生活費は、どこで誰と(何人で)暮らすかや、生活水準に依存します。生活費はコントロールできます。

老後資金が不足しそうな場合には、「住宅」や「教育」について考え直してみることも大切です脚注2

②「住宅

住宅に対するニーズは、人生の局面(退職、子の独立・結婚、親の介護、自分や配偶者の健康状態の変化など)変化します。自分や家族の今後のニーズの変化は、事前に予測できることも多いため、あらかじめ想定しておきましょう。

新たに住宅を購入する場合は、住宅価格や金利の動きにも目配りし、無理のないローンを心がけましょう。新築物件を買う場合、資産としての価値(売却できる価格)は購入後数年間で通常はかなり低下することに注意しましょう(とくに数年内に売却する可能性もある場合)。購入後は、住宅の税負担、管理費、リフォームなどに大きなコストが発生することもあります。

すでに住宅を保有し、住宅ローンが残っている場合は、「繰り上げ返済」や「借り換え」によって、負担がかなり軽減されることがあります。

住宅について柔軟な考え方をとることができれば、支出を削減しやすくなります。例えば、「子の独立を機会に、大きな一戸建てを売り、手頃な広さの賃貸住宅に引っ越す」「地価・家賃の高い地域から、安い地域に引っ越す」などです。

③「教育

必ずかかるお金(学用品費、学級費、見学・修学旅行費、高校教科書代など)のほか、さらに「どこまでお金をかけるか」をよく考えてみましょう(公立か私立か、塾代・稽古代ほか)。大学生などは、「本人にどれだけ負担させるか」といった問題も出てきます。

「お金を多くかけるほどよいというものではない」「奨学金などを利用させる方がよい」との考え方もあります。本人とよく相談しましょう。奨学金を利用させる場合は、計画的に準備させましょう脚注3

(2)3大資金以外

医療費
3大資金に迫りつつあるといわれます。健康体力を維持できるよう努めれば(食事、運動など)、医療費を抑制できる効果が大きいといわれます。長く働くことができれば、人生の収支改善にも大きな効果があります(コラム2)。
コラム2「収入を増やす」こと
保険
保険は、必要な額に入ることと、必要以上の額を見直すことの両方が大切です。社会保障(公的年金、公的医療保険など)企業保障でカバーされる費用などを確認し、不足するものについて民間保険に入る(または貯蓄でまかなう)ことを考えましょう。自分は何に備えているのか、もう一度よく確認しましょう。
 一般に、生命保険で必要な保障額は、子ができたときに最も大きくなるといわれ、子の成長や独立、本人の退職や資産形成に伴い減少します。医療保険は、公的医療保険脚注4でカバーされる費用を確認したうえで検討しましょう。自動車保険も使用状況などに応じて見直すことができます。

(3)優先順位を付け、行動に移す

支出を見直す場合、人生設計に基づき優先順位を付けましょう(例:住宅より老後を優先する)

優先順位の低いものを見直し、高いものにお金を回すことが大切です。

2.「日常生活のお金」の見直し〜効果が大きい3つの方法

①「天引き貯金」をする

「天引き貯金」とは、収入(毎月の給与、賞与など)のうち、貯めようと決めた一定額を、「日常生活で使用する口座」とは「別の口座」(積立口座、財形貯蓄口座など)に毎月自動的に入れるよう、金融機関と契約して、貯金していくことをいいます。

  • 「日常生活で使用する口座」にあるお金だけで、何とかやりくりしましょう。「別の口座」にお金が貯まっていきます。
  • 別の口座で貯まりはじめたお金を、わざわざ手間をかけて引き出すことには、心理的な抵抗感も生まれます。
  • 何年後にいくら貯まるかも簡単にわかり、はげみになります。

この原理は、「日常生活で使用する口座」でも活用できます。例えば、引き出す日を月2回と決め(例:給与日とその半月後、1日と15日)、毎回、半月分の生活費だけを引き出す方法があります。

引き出したお金を目的別(家賃、水道光熱費、食費、娯楽費など)に分けて「封筒」などに入れる方法もあります。こうすれば、目的外(計画外)の“ムダな”支出に使ってしまうことを避けやすくなるといわれます。

②残高を管理し、貯金に「目的」をつける

家計簿で、収入・支出・残高を管理することが基本です。「家計簿の記入はめんどうだ」という方は、預金通帳残高を月に1回(給料日など)定期的に確認するだけでも、貯まりやすくなるといわれます。

貯金には、「目標額」だけでなく、「目的」を設けましょう(子どもの進学資金、住宅資金など)。はげみになります。

③支出の見直し

「金利がかかる」支出(クレジットカードの分割払い・リボ払いなど)を避け、「固定的な」支出(スマホ料金、家賃、車、保険など)「特別な」支出(お金のかかる趣味など)「習慣になった」支出(たばこ、酒など)を少しずつでも見直せば、効果が大きいといわれます。

脚注

2

例えば、自分の「老後」の生活を少々犠牲にしても、子や孫の「教育」を優先したい、といった考え方もあり得ます。ご自身の価値観やライフプラン次第です。

3

例えば、大学生の2.6人に1人日本学生支援機構の「貸与型奨学金」を借りています。無利子のものと有利子のものがあります。「給付型奨学金」も創設されました。同機構のホームページからは、大学や地方公共団体等が行っている奨学金(給付型を含む)や授業料減免制度等も検索できます。基準(家計収入、成績等)を調べ、本人にも高校入学時から成績基準などを目標として意識させましょう。

4

わが国は“国民皆保険(皆医療保険)”とされ、医療費の自己負担1~3割です。また、ひと月あたりの自己負担には、年齢と所得に応じた上限があります。上限を超えると、申請により差額が支給される「高額療養費制度」があります。いくつかの条件を満たせば負担がさらに軽減されるしくみもあります。

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