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Hello, フィンテック!

第1話 なぜ、今、フィンテック?

新聞やテレビ・ネットのニュースでフィンテックという言葉をしばしば目にします。いつ頃から注目が集まり始めたのか、例えば検索サービスでのフィンテックの検索状況をみてみると、2015年ごろから急に増えてきているのがわかります。フィンテックは、金融(Finance)と技術(Technology)を繋げた言葉で、新しい情報通信技術、いわゆるITを金融サービスに応用すること、そうして作られた金融サービスのことを指しています。

しかし、インターネットが普及して以降、自宅のパソコンから銀行振込や株の取引などができるようになったように、昔からITは金融サービスを便利にしてきました。では、なぜ今、フィンテックという言葉が話題になっているのでしょうか。ふたつの切り口から考えてみましょう。

フィンテックの検索件数

2013年から2018年のフィンテックの検索件数の折れ線グラフ

注)「FinTech」が検索された件数(世界全体)を指数化したもの。
出所) Google Trends

一つ目は、ITの発展と、これを活用したインフラが広く普及したことで、新しい金融サービスを生み出す余地が急激に拡大した点にあります。典型例はスマートフォンです。スマートフォンは、電話の機能を持つだけでなく、超小型の高性能コンピューターであり、インターネットにも繋がる通信機器であり、カメラ・ビデオなど画像や音声の入出力装置であって、GPS(全地球測位システム)で位置情報を把握するセンサーでもあります。登場してわずか10年ほどで、スマートフォンは様々サービスに利用されるようになり、世界中の何十億人という人間の手のひらのうえで日常的に操作されています。

スマートフォンは、ユーザーがいろいろな情報を便利に収集するのを手伝ってくれるだけでなく、設定次第で情報検索の履歴や、買い物などの経済活動、スマートフォンを持った人の位置情報などを把握し、記録する機能も持っています。こうしたスマートフォンは、金融サービスを提供するツールとしても活用されており、それがフィンテックの盛り上がりに繋がっています。本シリーズでは、フィンテックの具体的な事例紹介でスマートフォンが何度も登場します。

スマートフォン以外にも、情報のデジタル化によって大量のデータが蓄積され、これを活用する手段としてAI(人工知能)が発展したことも、フィンテックの広がりを後押ししています。今の世の中では、自然現象、個人や企業の行動など様々な情報をデジタルデータとして記録できます。衛星は地表で起こっている事象を刻々と捉え、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの利用を通じても、日々膨大な量の情報がデジタル化されて蓄積されています。こうしたデータがAIによる分析を経ることで、新しい価値が生み出されつつあります。例えば、ネットショッピングでは購買・閲覧データを統計処理することで、おすすめ品の提示などが行われています。こうしたデータや分析、マーケティング手法を金融サービスにも活用していこうという動きが活発化しています。

このようにITの発展がフィンテックの盛り上がりをもたらしている大きな要因ですが、もう一つの原動力は「人」です。新しい金融サービスが個人のライフスタイルや企業のビジネスモデルを変えていく可能性を持っていると考えた沢山の起業家や事業者が、新しいサービスを創造し、普及させることに取り組んでいます。まだ世の中には存在していないが、個人や企業にとって大変有益で、大きな潜在需要が存在するはず。そんな金融サービスを創りだそうという人々の動きが、フィンテックの発展をリードしています。新規に起業したスタートアップ企業に限らず、大企業のなかから生まれてくる金融サービスもありますし、金融業以外から参入してくる動きも活発です。フィンテックという言葉が、イノベーションや創造、チャレンジ、野心といった色彩を帯びているのは、こうした背景があります。

こうしたフィンテックの盛り上がりによって、様々な新しい金融サービスが登場しつつありますが、サービスを知らないと使うことができませんし、また、どんな点に気を付けて使うかも重要です。デジタル化される対象には個人情報も含まることがありますし、お金にかかわることだけに内容をよく知って安全に使うことが大事です。

今回は、フィンテックが盛り上がっている時代環境についてお話しました。第2話以降では、新しく登場してきた金融サービスを具体的に一つずつ取り上げ、フィンテックが私たちの生活に何をもたらしてくれるのか、新しい金融サービスをどう使っていけばいいのか、何に気を付けていけばよいのか、順にお話を進めていきましょう。

日本銀行決済機構局 FinTech(フィンテック)センター

FinTechの発展が金融サービスの向上や経済成長に役立つよう日本銀行も後押ししていくために、2016年4月に決済機構局内に設立されました。

(2019年3月)

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