住宅購入資金 ~ローンの選び方、そのポイントとは?
新たに住宅ローンを借入れる
住宅ローンの種類(銀行ローンの特徴と借入要件)
住宅ローンは、住宅を取得するために利用できるローンです。居住用の土地・建物を担保に借入れることができ、大きく銀行ローンと「フラット35」が主流となっています。
借入れには、借入れする人・物件の両面からの審査があります。利用できる住宅ローンの特徴をあらかじめ知っておくと、資金計画も慌てることなくたてられます。
銀行ローンの特徴
銀行をはじめとする金融機関が、それぞれ独自に取り扱っている住宅ローンです。変動金利型、固定金利選択型(固定期間1~30年でさまざま)、全期間固定金利型がありますが、金融機関によって取り扱っている金利タイプは異なります。金利や、保証料の有無、取扱手数料なども金融機関によってさまざまです。
その他、団体信用生命保険の保障内容や、繰上返済の機能や利便性なども、各金融機関がそれぞれにサービスを展開しています。
なお、銀行ローンの資金使途は、主に次のものに限定されています。
- 自分が住むための住宅の購入、建築のための資金
- 自分が住むための住宅の増改築資金
- 住宅ローンの借換え資金
- 住宅購入のための諸費用(一部の金融機関)
銀行ローンを借入れるには
住宅ローンを取り扱う銀行によって、その審査基準や借入れ要件は異なります。詳細までは公表されていないため、実際には審査に出してみないとわかりません。
ここでは、どんな点が審査対象となっているのかなどの傾向をご紹介します。
借入者本人の要件
年齢
- 申込時の年齢が20歳以上65歳~69歳くらいまで。
- 完済時75歳~80歳くらいまで。
勤務状態など
- 勤続年数や営業年数が最低2~3年以上。
- 会社員の場合、基本的には正社員ではないと借入れは厳しい。
年収基準
- 最低年収が200万円から400万円程度。
- 年収に占めるすべての返済額の割合(返済負担率)が、年収に応じて25%~35%など一定範囲内であること。
保証
- 所定の保証会社の保証を得られること。
- 一部金融機関では保証会社の保証も保証人も不要。
団体信用生命保険
- 団体信用生命保険に加入できること(一部、任意のところあり)。
- ほとんどの金融機関では、保険料は銀行負担(金利に含まれる)。ただし、ガン団信・三大疾病団信や、8疾病保障などの付帯保障は別途保険料がかかるところが多い。
物件に関する要件ほか
借入れできる物件
- 建築基準法に基づいて建築されているもの。
- 敷地が借地権の場合や連棟式の場合は、厳しい場合もある。
融資額
- 5,000万円までや1億円までなど。
融資期間
- 最長35年以内、かつ完済時の年齢が80歳となるまでの年数。
返済方法
- 元利均等返済、元金均等返済(取扱っていない金融機関もあり)、ボーナス払いの併用も可能。