第1部 所得税アラカルト
目次
1.所得の区分は10種類
- 所得と所得税・住民税
- 所得の種類
2.所得税の計算の仕組み
- 総合課税と分離課税
- 所得税の計算の仕組み
- 各種所得控除の内容
3.税金のかかる貯蓄とかからない貯蓄
- 利子所得の金額の計算
- 利子所得の申告
- 利子所得の非課税 少額貯蓄非課税制度(マル優)
- 利子所得の非課税 財形貯蓄(財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄)
4.新しい株式譲渡益課税の仕組み
- 証券税制
- 上場株式の売却益に対する課税
5.サラリーマンの税金 -源泉徴収と年末調整-
- 普通給与の課税の仕組み
- 賞与の課税の仕組み
- 年末調整の役割
- サラリーマンの確定申告
- サラリーマンの年収と所得
6.マイホームを買ったとき・売ったときの税金
- マイホームを買ったときの税金
- マイホームを売ったときの税金
7.退職金や年金にかかる税金
- 退職金と税金
- 年金と税金
8.生命保険と税金
- 保険料を支払ったとき
- 契約者や受取人を途中で変えたとき
- 配当金や給付金を受け取ったとき
- 死亡保険金を受け取ったら
- 満期保険金を受け取ったら
- 年金で受け取ったら
9.医療費控除で税金の還付を!
- 医療費控除の金額
- 医療費の範囲
- 医療費に含まれるもの
- 医療費に含まれないもの
10.住宅借入金等特別控除制度の仕組み
- 住宅借入金等特別控除制度
- 適用を受けるための要件
- 手続と添付書類
11.確定申告と納税 -申告漏れや納めすぎのときも-
- 確定申告をしなければならない人
- 確定申告書の提出
- 申告漏れがあった場合
- 過大に申告してしまった場合
- 還付申告の時効
私たちが働いて得た収入や、マイホームの買換え、親からの相続など、生活の中のさまざまな場面で、切っても切れない関係にあるものが税金です。私たちの生活は、税金の影響を無視しては成り立たないと言ってもよいでしょう。
ところが、税金の仕組みは何となく親しみにくい上に、社会や経済の変化に対応して毎年のように改正されます。特にバブルの繁栄と崩壊、少子高齢社会の到来と私たちは初めての体験に翻弄され、税制も大幅な手直しを余儀なくされています。
新しい税制に取り残され、所得税や相続税の判断を誤った場合には、生活設計の基礎が揺らぐ結果にもなりかねません。最近の改正点を見直し、読みやすさを工夫して改訂版をお届けすることになりました。
誤りのない生活設計を支える柱の一つとして、そして、税金の仕組みや改正点を知らなかったばかりに、思いもよらない被害や損失を受けるということのないように、このコーナーが読者の皆様のお役に立てば幸いです。
税理士 朝倉 洋子
税理士、税理士会に関する情報は、以下のホームページでご覧になれます。
日本税理士会連合会 http://www.nichizeiren.or.jp/
2001年(平成13年)9月(改訂)
2002年(平成14年)12月(改訂)
2006年(平成18年)7月(改訂)