金融教育公開授業
2014年度 金融教育公開授業
長崎県金融広報委員会
長崎市立西浦上中学校
金融広報中央委員会
長崎の実施報告
「金融教育公開授業 in 長崎(西浦上中学校)」(11月7日開催)
長崎市立西浦上中学校は、長崎市の中心部に位置し、「心豊かで心身ともにたくましく主体的に行動できる生徒の育成」を学校教育目標に掲げる開校67年目を迎える学校です。
同校は、長崎県金融広報委員会より金融教育研究校の委嘱を受けており、金融教育の一環として、11月7日(金)に金融教育公開授業を行いました。3年生の社会科での公開授業に引続き、加賀屋克美氏による講演会を開催し、全校生徒が参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
生徒たちが、「働くことの意義」を学ぶため、「何のために働くか」ということについて、事前に提出したアンケートに基づき発表を行いました。発表では、「将来大切な人ができたときに安定した生活を送らせたい」「世界で困っている人のために働きたい」「夢の実現のため」など様々な意見が出されました。
その後、アンケートにおいて近い意見を持っていた生徒でグループを作り、働く際に必要な能力や長所などをグループ化して、必要不可欠な資質を考えました。その結果、「コミュニケーション」「笑顔」「礼儀」「優しさ」といったキーワードが出されました。
生徒たちは、「働く」ことは、「給料を得るためだけの手段」といった経済的理由だけではなく、人のため社会のために働く(『「傍」を「楽」にする』)ことであること、そのために「コミュニケーション」「笑顔」「礼儀」「優しさ」が大切であるということを学びました。
2.講演会
公開授業の後、加賀屋克美氏による「日米のディズニーで教わった感動のサービス」と題する講演が行われました。
加賀屋氏は、ディズニーランドには約600種類の職種があるが、キャストは全員「お客様を幸せにする(「『傍』を『楽』にする」)」という目的を持った「チーム」であり、そのためには、自ら考え目的を持って働くことが重要であると語られました。
そのほかにも「ルールや規則を守る」「仲間を大事にする」「親孝行をする」「思いやりや優しさ」「気持ちの入った挨拶」「感謝の気持ち」等が大切であること、これらについては、生徒の皆さんが今すぐにでも学校で実践することができ、将来社会でも活かすことができるということを伝えられました。
最後に、感謝の気持ち「ありがとう」を母親に言いそびれてしまった少年のスライドが放映され、中には涙する生徒もいて会場全体が感動に包まれました。
講演を聞いた生徒からは、「働くことは『自分のため』より『お客さんに喜んでもらうため』という話に共感できました」「とても感動しました。いやいや働くのではなく、一生懸命働くことの大切さを学びました。将来、自分が社会に出た時に参考にしたいです」などの感想が聞かれました。
また、参観者からは「中学生の時に一番聞いて欲しいと思う内容だったので、良かった」「就職する厳しさばかりが心配で、働くことの意義を家族で話したことはありませんでした。働くことの大切さや実体験などを子供に話してみたいと思いました」といった感想が寄せられました。
3.プログラム
- 14:00~14:50
- 公開授業
「働くことの意義」(3年生・社会科)
授業者:長崎市立西浦上中学校教諭 永田武靖 - 15:05~15:10
- 開会挨拶
長崎市立西浦上中学校校長 佐藤一道 - 15:10~16:10
- 講演「日米のディズニーで教わった感動のサービス」
講師:加賀屋克美氏 - 16:10~16:15
- 閉会挨拶
長崎県金融広報委員会事務局長 相沢康裕