金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2010
暮らしに役立つ講演会
トークセッション
ダニエル・カール 氏×和泉 昭子 氏
時にはゲーム感覚でもいいから、お金のことを勉強していって欲しい
(ダニエル氏) アメリカでは、親から教わるところと学校がバックアップしてくれるところが両立しているから、お金のことをよくわかっている人がたくさんおるみたいです。この間、アメリカの田舎のパブみたいなところに行ったら、若者同士でクレジットスコアの話をしていて、結構勉強してるんだなと感じました。
(和泉氏) 高知大学では「パーソナルファイナンス」といって、自分や家族に関わるお金のことを総合的に考える講座が開かれていて、私も年に1、2回講義をさせていただいているんです。これからは、市民の方にも開放していただけたらいいのになと思いながら、今日お話をしていました。
(ダニエル氏) そうですよね。まあ、いろんなやり方があって、友達と議論したり、親と話し合ったりとか……、ゲームみたいなものもありますよね。
(和泉氏) ええ、ゲームもありますね。
(ダニエル氏) 例えば「ラットレース」というのは、お金のことを少しずつ勉強するためのゲームで、まあ子ども向けのものなんだけれども、グレードアップすると、だんだんティーンエイジャー向けだとか、高校生とか大学生向けにいろんなバリエーションがあって、これがなかなかいいもんなんだな。
(和泉氏) そうですね、あと、「数独」がいま流行っているじゃないですか。脳のトレーニングになると言われていますが、こういった感じのゲーム感覚で、経済のことや資産運用を勉強したりしていくといいかもしれませんね。
(ダニエル氏) 「数独」は私もやってるんだよな。飛行機に乗るときにはこれが暇つぶしに最高なんですよ。
(和泉氏) ダニエルさんも日本の年金制度に関心を持っていらっしゃるようですが、この間テレビを見ていたら、若い人が一番知りたいお金のことは「年金」だというアンケートが紹介されていたんですね。確かに、自分の年金がどうなるかわからないような時代になっていくわけですから、若い人たちも基本的な制度についてもっと知って欲しいなあって思っています。