金融教育公開授業
2011年度 金融教育公開授業(全国リレー講座)
愛知県金融広報委員会
田原市立伊良湖小学校
金融広報中央委員会
田原の実施報告
「金融教育公開授業 in 田原(伊良湖小学校)」(11月24日開催)
田原市立伊良湖小学校は、日出と伊良湖にあった学校が明治30年に合併して伊良湖尋常小学校となってスタートしました。100年以上の伝統があり、地域と共に歩んできた学校です。校区には伊良湖岬があり、自然豊かなところです。現在は、全校児童数46名の小規模校で、へき地指定校になっています。教職員全員が、小規模校の利点を生かして子ども一人一人に目をかけ、一丸となって全ての子どもの成長を願って教育に取り組んでいます。豊かな自然と地域の温かさに抱かれ、子どもたちは、明るく元気に、健やかに育っています。
11月24日(木)に、「ものやお金、働くことの大切さを知り、よりよく生きる子の育成」をテーマに、金銭教育研究発表会を開催しました。当日は、全学級で公開授業を行いました。研究発表の後、ファイナンシャルプランナーで生活経済ジャーナリストのいちのせかつみ氏による講演があり、教育関係者、保護者、地域住民などが参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「ひきざん(2)『にこもりまつりをたのしもう』」(1年生・算数)
2年生が開くお店で物を買ってお金を払う体験を通して、お金の価値を知り、お金には限りがあることを理解するとともに、お店で使ったお金を計算(繰り下がりのあるひき算)することを学習しました。
(2)「にこもりまつりをたのしもう」(2年生・生活)
にこもりまつりとして、4つのお店を開き、1年生や保護者などにお客さんになってもらいました。多くのお客さんに来てもらい、お金の計算を間違えないように注意しながら、どの子も一生懸命に取り組みました。
(3)「2万円の使い道」(3年生・総合)
市民館まつりの出店で稼いだ2万円の使い道について自分の考えを発表したり、友だちの考えを聞いて自分の考えを広げたりするとともに、「必要なもの」「欲しいもの」を分類することで、よりよいお金の使い道について考えを深めました。
(4)「東北応援バザーをひらこう」
東北の人々を応援しようと手作りグッズ(洗剤、キャンドルポット、けん玉等)を用意し、体育館を会場に「東北応援バザー」をひらき、募金活動を行いました。1万円程のお金が集まりました。
(5)「日本の貿易」
学級を3国に分け、与えられた条件の中で、できるだけ多くの利益をあげることを目標に「貿易ゲーム」を行いました。利益を上げる工夫を仲間と協力しながら考えました。
(6)「伊小エコ隊が行く」
自分たちが行ったり、考えたりしたエコ活動やエコアイデアを3カ所に分かれ、ポスターセッション形式で紹介しました。参観者から質問やアドバイスなどをいただき、自分たちの活動を見直すことができました。
2.講演会
公開授業、研究発表の後、いちのせかつみ氏から、「子どもはお金が好きやねん!今、金融教育が必要なワケ」と題する保護者向け講演が行われました。
いちのせ氏は、「最近では、新入社員に年金について金融商品を選択させる会社が現実にある。このような環境に対応できるようにするためにも小さい頃からの金融教育は重要と考える」と述べられました。また、「金融教育は、家庭観や地域性がより強く出る教育である。家庭で、親がさまざまな商品を選ぶとき、金額や量などを悩み考えながら買い物している姿を見せることで、子どもたちに自然と上手な買い物の仕方や考える力が身に付く」と説明されました。
おこづかいについては、いろいろなタイプの子どもがいるため、それぞれにあった渡し方やおこづかい帳を付けるなどの条件を出して渡すことがよいなどと話されました。
参加者からは、「とても楽しく、分かりやすかった」「為になるお話で、金銭教育のヒントを貰いました」等の感想が寄せられました。
3.プログラム
- 13:05~13:50
- 公開授業
(1)「ひきざん(2)『にこもりまつりをたのしもう』」(1年生・算数)
(2)「にこもりまつりをたのしもう」(2年生・生活)
(3)「2万円の使い道」(3年生・総合)
(4)「東北応援バザーをひらこう」(4年生・総合)
(5)「日本の貿易」(5年生・社会)
(6)「伊小エコ隊が行く」(6年生・総合) - 14:05~14:15
- 開会挨拶 愛知県金融広報委員会常任委員
田原市教育委員会教育長 - 14:15~14:55
- 研究発表 田原市立伊良湖小学校教諭
指導講評 愛知県教育委員会指導主事 - 14:55~16:05
- 講演「子どもはお金が好きやねん!今、金融教育が必要なワケ」
講師:いちのせかつみ氏 - 16:05~16:10
- 閉会挨拶 田原市立伊良湖小学校長