金融教育公開授業
2012年度 金融教育公開授業
千葉県金融広報委員会
千葉県立君津商業高等学校
金融広報中央委員会
千葉の実施報告
「金融教育公開授業 in 千葉(君津商業高等学校)」(10月31日開催)
千葉県立君津商業高等学校は、緑豊かな山など自然に恵まれ、気候も温暖な富津市に位置する県南地区で唯一の伝統ある商業高校であり、千葉県金融広報委員会から金融教育研究校(23・24年度)の委嘱を受けて金融教育に取り組んできました。10月31日(水)に同校において金融教育研究校の集大成となる金融教育公開授業が開催されました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
当日は、「知っておきたいこれだけは~オトナ社会へのパスポート~」と題した共通テーマのもと、全学年18クラスで授業が行われました。授業内容は、契約やインターネット、クレジットカード、マネートラブル、法律など多岐にわたり、クラスによって様々な授業が展開されました。
2年C組では、身近な契約についての事例が取り上げられ、契約書、クーリングオフ制度を学びました。また、気をつけたい契約として、キャッチセールスやマルチ商法等の説明がありました。トラブルを避けるためには、自分は大丈夫と過信しないこと、また、断るときはどちらとも取れる曖昧な言葉は禁物であるとの説明がありました。携帯メールやインターネットは便利な道具であるがゆえに安易に使いがちであるため、賢い使い方を心掛けるよう、また、困ったときは自己判断せずに、学校や消費生活センターに相談するよう生徒に対して呼び掛けがありました。
2.講演会
公開授業の後、体育館に場所をかえ、全校生徒を対象に、いちのせかつみ氏による講演「学校では教えてくれないお金の話」が行われました。
いちのせ氏は、難しいイメージの「金融」について、若者に身近な内容を取り上げて、人間の心理や習性がビジネスに活用されていること、商品のネーミングや売り場の配置方法が売り上げに影響することなどを説明されました。また、高校生が陥りやすい携帯電話のトラブルについて、とりわけ個人情報の流出に繋がる行為について注意喚起を促しました。
いちのせ氏は、最後に、社会に出れば全て「自己責任」となるので、お金のトラブルを防ぐために、「正しい金融知識を身につけよう!」とのメッセージで講演を締めくくられました。
講演後、生徒からは「社会に出る前にお金に関することやトラブルにまきこまれた時の対策がわかってよかった」「身近なところに危険があるんだなと思った」「社会人の1人としてこれから気をつけようという考えがもてた」等の感想が寄せられました。
一般参加者からは「次世代を生きる若者への金融教育は必須」「社会に巣立つ前に必要である」など金融教育の必要性を再認識する声が寄せられました。
3.プログラム
- 12:55~13:35
- 公開授業
「知っておきたいこれだけは
~オトナ社会へのパスポート~」(3学年全18クラス)
授業者:千葉県立君津商業高等学校教諭 - 13:50~13:55
- 開会挨拶
千葉県立君津商業高等学校校長 草刈精一 - 13:55~15:15
- 講演「学校では教えてくれないお金の話」
講師:いちのせかつみ氏 - 15:15~15:20
- 閉会挨拶
千葉県金融広報委員会幹事 池田美明