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金融教育フェスタ

金融教育フェスティバル2011

教員向けセミナー 実践報告<1>

講師 : 馬場 大輔 氏(奄美市立住用小学校 教諭)

「ものの価値や働きを知り、感謝しながら、上手に活用できる児童の育成」

馬場 大輔 氏の写真

金融・金銭教育の研究を始めた昨年度の初めに、本校の課題として、1.学校のものを大切にしようという意識が低い、2.持ちものに対する記名意識が低い、3.記名なしの落しものが多く、それらが持ち主に戻らない、4.ものに対する感謝の気持ちが足りない、5.お金を計画的に使うことができない、という5つの点が挙げられました。これらの改善を図るために本校なりに取り組んできた実践の紹介です。

2年生の道徳の時間では、新しい自転車を欲しがる主人公の気持ちについて考えていくことで、ものを大切にするための心構えを話し合いました。また、ゲストティーチャーとしてお招きした保護者の方に、親から子へと代々受け継がれている線香入れに込められた思いを話していただきました。1年生の道徳の時間では、感謝する心を食育と結びつけて、栄養教諭が食材を育てる人の苦労について説明したほか、食材を学校に届けてくれる方をゲストティーチャーとしてお招きし、食材を運ぶ作業の思いや子どもたちへの願いを話していただきました。授業の後、子どもたちに、ものを最後まで大切に使おうという態度が見られたり、「もったいない」という言葉が自然に出てきたりするようになりました。

セミナー風景の写真

1~6年生の生活科・総合的な学習の時間では、保護者の協力も得て開設した農園で様々な野菜を育てることを通して、ものを育てる喜びを感じ、農家の方の大変さや思いを理解することができました。また、5・6年の学級活動「上手なお金の使い方について考えよう」では、お小遣いゲームを通して、お金を計画的に使うことの大切さを実感することができたようです。この授業の後の夏休み時には、小遣い帳を配り、家庭での実践へつなげました。

本校では空き缶・インクカートリッジの回収も行っています。不要なものでもお金に換えることができることを理解し、そのお金で自分たちに本当に必要なものを購入しようという活動です。集まったお金の使い道について児童総会で話し合いをしたところ、学校にある一輪車の修理代に充てることに決まりました。新しいものを買うのではなく既にあるものを修理するという発想に、教師側も大変に驚きました。

さらに、全校を挙げて食育を行っています。地場産物を活用した「地産地消メニュー」の推進、栄養教諭が各教室に出向いて食材について説明する食育指導、食材に関するクイズなどを掲示する「食育コーナー」の設置などを行っています。こうした取り組みの成果もあり、本校児童の残食率はほぼ0%です。

金融・金銭教育は家庭の協力なくしては成り立ちませんので、学級PTAを通して保護者にも協力を呼びかけ、各家庭で物を大切にする実践やお金を上手に活用するための実践に取り組んでいただきました。

教員向けセミナー 実践報告<2>

講師 : 濵田 陽子 氏(奄美市立住用中学校 教諭)

「命・人・ものを大切にし、豊かな心や社会性を育み、たくましい生き方のできる生徒の育成~金銭教育の推進を通して~」

濵田 陽子 氏の写真

平成22~23年度に金融教育研究校の委嘱を受け、金融・金銭教育を全校的に推進しました。その実践を紹介します。

まず、年度初の4月に学級活動の時間で、金融広報アドバイザーを招いて金融・金銭教育についてのガイダンスを行いました。生徒たちは配当の仕組みを学ぶゲームを楽しみながら、リスクとリターンの相関を学ぶことができました。年度初に行うことにより、教師、生徒ともに金融・金銭教育への意識の高揚につながりました。

セミナー風景の写真

生徒会活動でも、生徒総会での決定に基づき、本部および各専門部の活動の中で、金融・金銭教育に関連する取り組みを進めました。金銭教育に関するポスターを学年ごとに製作・掲示したほか、ベルマーク収集、書き損じのはがきやペットボトルのキャップの回収などに取り組みました。

総合的な学習の時間で金融・金銭教育の内容を取り入れた体験学習としては、稲作活動、職場体験学習、学習発表会を行いました。稲作活動は金融・金銭教育のメインと位置付けたもので、収穫量を基に米の市場価格で換算した売上高、さらに一人当たり賃金を計算し、お金を稼ぐことの大変さや感謝の気持ちを学んだようです。2・3年生による職場体験学習では、生徒が働いた分の賃金を生徒に知らせていただくよう、各事業所にお願いしました。生徒は、自分が働いた賃金を知ることで、ここでも働くことの大変さや意義を実感することができました。また、学習発表会では、1・2年生が消費者トラブルのソシオドラマを演じました。オレオレ詐欺やキャッチセールス、アポイントメント商法についてのシナリオを考えていく過程で、トラブルの実態を理解し、防犯意識も高まっていったようです。

各教科における取り組みとしては、社会科で所得と消費、貯蓄のかかわりについて理解し、支払いの手段の多様性、問題点について考えました。数学科では、不等式の単元で、預金や貸出の利息を題材として不等式を解きました。また、家庭科では、悪質商法のロールプレイングを通して、様々な消費者トラブルを知り、解決方法を考えました。さらに、国語や技術等の教科でも、金融・金銭教育に関連する授業を行いました。

住用中学校では、これまでの成果を活かし、さらに研究を深め、たくましい生き方のできる生徒の育成を目指して金融・金銭教育を実践していきたいと思います。

教員向けセミナー 実践報告<3>

講師 : 伊藤 泰孝 氏(鹿児島県立奄美高等学校 教諭)

「商業科目の中で取り組む金融教育」

伊藤 泰孝 氏の写真

社会に出てから生活の中で常に関わっていく“金融”への対応力を社会に出る前に少しでも身に付けさせたいと考え、「将来のライフプランニングやビジネスプランニングが上手にできる人材の育成」という研究テーマを設定して、金融教育に取り組みました。商業科のマーケティングでの実践を紹介します。

身近な材料を提供して、生徒に金融や経済を身近に感じさせたいと思っていました。そこで金融広報中央委員会の「金融と経済の明日」第8回高校生小論文コンクールで文部科学大臣賞を受賞した「世界に誇る『時間の正確さ』を産業化へ」という小論文を取り上げ、本校生徒が実感しにくい交通機関の速さと快適さをイメージさせ、「見えないものに価値がある」ことに気づかせようと考えました。生徒は、悪戦苦闘しながら、奄美~鹿児島間の距離や、船と飛行機それぞれの所要時間と料金を調べたり、奄美と鹿児島が高速道路でつながっていたらと仮定して料金を考えたりしていきました。また、同級生や教員を対象に交通機関の好みに関するアンケートを行ったところ、料金や移動の手間について様々な意見があることが分かりました。

セミナー風景の写真

調べていくうちに、運賃はもっと安くならないのか、運賃はどのように決められているのかという疑問が、生徒の間に出てきました。そして、船、飛行機、新幹線について、製造コストと耐用年数や、1年間に乗せるべき人数、燃料代、整備代、人件費などについて調べていくと、望ましい運賃の水準を考えるためには、消費者目線だけではなく企業側の目線も必要だということが分かりました。

授業の後、生徒からは、「時間や快適さの価値を考える中で、様々な疑問やお金の流れに気づくことができました。これまでは単純に運賃が安ければいいと考えていましたが、企業側もギリギリの状態で活動していることが分かりました。何事もいろいろな側面から考えていくきっかけになりました」といった感想が聞かれました。

生徒たちは、興味があれば自分でどんどん調べていきます。教える側としては、とにかく興味と関心を持ってもらうことだが大切だと感じました。

著名人・有識者が語る

  • 脳科学者 中野信子さん
  • 作家 上橋菜穂子
  • 落語家 林家たい平さん
  • 劇作家・演出家・女優 渡辺 えりさん
  • 青山学院大学陸上競技部監督 原 晋さん
  • 東京女子医科大学・先端生命医科学研究所教授 清水 達也さん
  • 元スピードスケート選手/長野五輪銅メダリスト 岡崎 朋美さん
  • 工学博士 石黒 浩さん
  • 日本体育大学教授 山本 博さん
  • 編集者・評論家 山田 五郎さん
  • 作家 荒俣宏さん
  • 医学博士 日野原重明さん
  • 山形弁研究家、タレント ダニエル・カールさん
  • 公認会計士 山田真哉さん
  • タレント パトリック・ハーランさん
  • 精神科医、立教大学教授 香山 リカさん
  • 野球解説者 中畑 清さん
  • 順天堂大学准教授 鈴木大地さん
  • 昭和女子大学理事長・学長 坂東眞理子さん
  • プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長 三浦雄一郎さん
  • 明治大学文学部教授 齋藤孝さん
  • マラソンランナー 谷川真理さん
  • 数学者 秋山仁さん
  • TVキャスター 草野仁さん
  • サッカー選手 澤穂希さん
  • ピアニスト 梯剛之さん
  • 女優 竹下景子さん
  • 食育研究家 服部幸應さん
  • おもちゃコレクター 北原照久さん
  • 宇宙飛行士 山崎直子さん
  • 早稲田大学名誉教授(工学博士) 東日本国際大学副学長 エジプト考古学者 吉村作治さん
  • 工学博士 淑徳大学教授 北野大さん
  • 登山家 田部井淳子さん
  • 音楽家 タケカワユキヒデさん

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