家計の金融行動に関する世論調査
家計の金融資産に関する世論調査[二人以上世帯](平成15年まで)
貯蓄と消費に関する世論調査 平成10年調査結果
IV 生活の設計
豊かさの実感
経済的豊かさを実感する世帯と心の豊かさを実感する世帯は、ともに減少。
(図表)経済的豊かさ
(図表)心の豊かさ
生活の設計の策定状況
「生活設計を立てている」世帯の割合は、ここ1、2年間で1割以上も減少。また、生活設計の基礎となる家計簿の記帳率も、減少を続けている。
(図表)生活設計の策定
(図表)生活設計を立てている
世帯割合と家計簿記帳率の推移
老後の生活への心配
「老後の生活を心配している」世帯は、8割以上にまで増加してきている。「老後の生活を心配している」理由をみると、「年金や保険が十分でない」や「再就職による収入が見込めない」といった要因が、このところ増加している。
(図表)老後の生活への心配<年代計>
(時系列推移・60歳未満)
図表)老後の生活を心配する理由
(老後を心配している世帯<60歳未満>、複数回答)
年金に対する考え方
老後の不安に大きな影響を与えている年金への意識について聞いたところ、「年金だけではゆとりがない」が約7割にも達している。その理由としては、将来の年金改革などを展望し、「年金支給金額が切り下がる」のではないかと考える世帯が前年よりも増加している。
また、年金の不足分をどうするか尋ねると、「働いてまかなう」や「貯蓄でまかなう」といった自助努力の必要を考える世帯が増えているが、一方で「生活水準を切り下げざるを得ない」といった悲観的な見方をする世帯もやや増加している。
(図表)年金に対する考え方
(図表)年金だけではゆとりがないと考える理由
(年金だけではゆとりがないと回答した世帯、2つまでの複数回答)
(図表)年金の不足分をまかなう方法
(年金だけではゆとりがないと回答した世帯、2つまでの複数回答)
老後の生活資金源
世帯主が60歳以上の世帯では、老後の主な生活資金源として、引き続き「公的年金」と「就業による収入」を挙げる世帯が多く、「利子・配当所得」を挙げる世帯は少なかった。ここ数年の動きをみると、「利子・配当収入」を挙げる世帯の割合が低下する一方、「貯蓄の取り崩し」や「企業年金、個人年金、保険金」に頼る世帯が増えてきている。
(図表)老後の生活資金源
(60歳以上、3つまでの複数回答)
(主な資金源の時系列推移)