金融教育公開授業
2016年度 金融教育公開授業
千葉県金融広報委員会
千葉県立銚子商業高等学校
金融広報中央委員会
千葉の実施報告
「金融教育公開授業 in 千葉(銚子商業高等学校)」(11月30日開催)
銚子商業高等学校は、「質実剛健・進取創造・親切奉仕」を教育目標に掲げ、生徒一人ひとりの個性を大切に、他者を尊重する精神を養い、社会に貢献する人材の育成に努めています。
平成27年度から金融教育研究校の委嘱を受け、「お金」の価値を正しく知り、限られた予算のもとでより良い生活を組み立てる能力や、ライフプランを構築する能力を伸ばすことを目標とし、金融学習に取り組んで来ました。
11月30日(水)に3年生を対象とした金融教育公開授業を開催しました。前半の公開授業では、生徒が身近な金融問題に関する実践発表を行い、後半は山田真哉氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
「身近な金融問題に関する実践発表」と題して、生徒が3班に分かれて発表を行いました。
まず「銚子市財政の検討と地域貢献」をテーマにした発表では、銚子市から人口が流出している現状に着目し、銚子市にある観光資源をさらに活用して観光産業をより発展させる方法として、新製品の開発や観光マップの作成などを検討し、発表しました。
次に、「金融教育に関する出前授業」をテーマにした発表では、銚子市内の小学校で「ぶどうの価格設定」をテーマに出前授業を行った時の様子を紹介しました。ぶどうの栽培作業から収穫、出荷まで様々な作業を積み重ねて店頭販売価格が設定されることを、写真や資料等を用いて小学生に教える様子を発表しました。
最後に「エコノミクス甲子園の学習成果」をテーマにした発表では、様々なローンの種類や仕組みに着目し、生徒が住宅ローンや教育ローン、カードローン等について調べた内容を発表しました。
2.講演会
公開授業の後、山田真哉氏から「今から始める将来設計と資産運用について」と題する講演が行われました。
まず、山田氏は「お金は、加える(労働)、減らす(消費)、動かす(投資)の3つのことしかできません」と説明されました。そして、「超低金利時代からマイナス金利時代へ突入し、現代は貯蓄だけではリスクがある時代です」と話され、貯蓄を増やす方法、節約力をつける方法、投資力をつける方法などについて、計8問のクイズを交えながら説明してくださいました。
クイズでは日常生活の身近な例をあげて、「同じような商品が2つ並んでいる場合、定価1,000円の商品が今だけ特価800円のものと、定価700円のもの、どちらがお得でしょうか」等の出題をされました。そして、「人は値引きや特別という言葉に弱く、お得感を重視しがちです。しかし、会計センスを磨くためには、あらゆる『感情』を排除して『勘定』で考える思考法が重要です」と話されました。
生徒たちは、クイズの回答に一喜一憂しながら、熱心に山田氏の講演に耳を傾けていました。会計学の重要性、奥深さを学ぶ良い機会となりました。
3.プログラム
- 12:45~13:35
- 公開授業
「身近な金融問題に関する実践発表」(3年生 課題研究) - 13:45~13:50
- 開会挨拶
千葉県立銚子商業高等学校長 林道行 - 13:50~15:10
- 講演「今から始める将来設計と資産運用について」
講師:山田真哉氏 - 15:10~15:15
- 生徒代表挨拶
- 15:15~15:20
- 閉会挨拶
千葉県金融広報委員会幹事 新村理