金融教育公開授業
2021年度 金融教育公開授業
山梨県金融広報委員会
富士川町立増穂南小学校
金融広報中央委員会
山梨/富士川町の実施報告
「金融教育公開授業 in 山梨/富士川町(富士川町立増穂南小学校)」(10月29日開催)
増穂南小学校は、「知・徳・体のバランスのとれた人間性豊かな児童の育成」をスローガンに、豊かな自然環境の中、少人数で一人ひとりに行き届いたきめ細かな教育を行っています。
10月29日(金)に金融教育公開授業を開催し、5・6年生を対象とした公開授業、研究主任による研究発表、見城美枝子氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「買い物の仕方について考えよう」
「目指せ!買い物達人」の学習テーマのもと、物を買う時、どのようなことを考えて選んだらよいかを、社会科のノートとケーキ材料の卵を例に実物を見ながら考えました。
社会科のノートでは、「グリーンマークやJISマークがある環境に優しいものを選ぶ」、「1冊あたりの値段が安く、他の目的にも使えるから5冊入りのものを選ぶ」などの意見がありました。
ケーキ材料の卵では、「紙パックはリサイクルマークがあり環境に優しく、無農薬の餌で育てたものは安心」、また、「余らない様6個入りを選ぶ」、「家族が多いので10個入りを選ぶ」などの意見もありました。
目的や価格、品質、環境への配慮など様々な視点で買い物の仕方を考えることが、買い物達人を目指す上で大切であることを学びました。
(2)「甲州屋忠右衛門の挑戦」
郷土の偉人である甲州屋忠右衛門の活躍の跡を辿ることで、物価や海外との間の「ものやお金のやり取り」について学びました。
甲州屋忠右衛門は、横浜開港時、なぜ主要輸出品で山梨の特産品でもあった生糸に目をつけ財を成したのか、その後なぜ没落したのかを、時代の背景とともに調べ、情報収集力や行動力の大切さ、物価は変動することやそれによる影響などを学びました。忠右衛門の挑戦は、小さな村と世界をつなぎ、その後の甲州財閥の活躍へとつながっていったことも知ることができました。
2.研究発表
金銭教育研究校の委嘱を受け、「主体的に学び、対話を通じて考えを深め行動できる児童の育成」の研究主題のもと、サブテーマを「~ものやお金・人とのつながり・働くことの大切さを学ぶ金融教育を通して~」とし、研究に取り組んできました。
1年目は、金融教育を「ものやお金の大切さ、人とのつながりの大切さ、働くことの大切さを学ぶ心の教育」として捉え、児童や保護者へのアンケート調査による実態把握や、全体計画・年間指導計画の作成、それらに基づく授業実践などを行いました。
2年目の今年度は、昨年度の研究を深め、研究主題に迫るための「授業づくり」に力を入れ、「主体的に学び、対話を通して考えを深めていくための効果的な指導の工夫や手立て」に焦点を当てた研究を行い、子供たちが楽しさや充実感の中で学びを実感し、力を高めていけるよう、今後も日々の実践を積み上げていきたいと発表しました。
3.プログラム
- 13:50~14:35
- 公開授業
(1)「買い物の仕方について考えよう」(5年生 家庭科)
(2)「甲州屋忠右衛門の挑戦」(6年生 社会科) - 14:55~15:00
- 開会挨拶
富士川町立増穂南小学校校長 深澤順美 - 15:00~15:15
- 研究発表
「主体的に学び、対話を通じて考えを深め行動できる児童の育成」~ものやお金・人とのつながり・働くことの大切さを学ぶ金融教育を通して~
発表者:増穂南小学校教諭 石井てるみ - 15:20~16:20
- 講演「もっと知りたい~変わりゆく時代を生きるヒント~」
講師:見城美枝子氏 - 16:25~16:30
- 閉会挨拶
山梨県金融広報委員会事務局長 主藤和巳