金融教育公開授業
2023年度 金融教育公開授業 金融・金銭教育協議会
山梨県金融広報委員会
山梨県立甲府城西高等学校
山梨/甲府市の実施報告
「金融教育公開授業 in 山梨(甲府城西高等学校)」(12月22日開催)
甲府城西高等学校は、山梨県下初の総合学科高校として平成9年に開校しました。「進取創造」の校訓のもと、自分の課題に対して、自ら進んで、発展的で独創的な対応ができる知恵を身に付け、力強く生き抜いていく人間へと成長することを目指しています。
12月22日(金)に金融教育公開授業を開催し、2年生を対象に公開授業と、ダニエル・カール氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「『買う?』『借りる?』住宅に関わるお金について考えよう」
山梨県内でパートナーと暮らし、数か月後に出産予定の30歳の私という設定で、60歳くらいまで住む家を買うのか借りるのかを考え、それにかかる費用や住宅ローンの計算を行いました。住宅ローンの仕組みや資金準備の重要性を理解することにより、計画的な家計管理の実践につなげる授業を行いました。
(2)「税金と私たちの生活」
まず、今年度の国の一般会計予算では、所得税や消費税が歳入の多くを占め、社会保障費などに使われていることを確認しました。次に、鉱石の採掘により栄えたことで、税金が存在しない国を想定し、グループ毎に4コマ漫画を作成し、発表しました。
「税金がない国は、移住者の増加などで人口が増え、治安の悪化やごみ問題など社会的な課題が大きくなるなか、いずれ鉱石が枯渇することで国の財政が崩壊する」との発表が大勢となった一方、「諸問題の解決のため、国民が喜んで税金を納めるようになり繁栄する」との発表もあり、税金の必要性の理解を深めることができました。
2.研究発表
金融教育研究校の委嘱を受け、研究主題を「くらしをデザインする金融教育」とし、全教科・科目、全分掌で金融教育の研究に取り組んできました。
幅広い選択科目のなかから生徒が自分で科目を選択して学習できる総合学科の特色を生かして、各教科分野における「くらしに身近な金融教育」を実践することで、金融リテラシーと生きる力を育むことを目標に、1年目は「1教科1授業」のほか、3月に、人文社会系列と福祉生活科学系列で外部講師による授業を、2年目は「1人1授業」を実践しました。
また、「エキスパートへの挑戦」として、希望者を募り、放課後の学習会や校外学習でさらに深く学び、実践に結び付けられるような金融知識を持つエキスパートの育成にも引き続き取り組んで行くと発表しました。
3.プログラム
- 9:25~10:15
-
公開授業
(1)「『買う?』『借りる?』住宅に関わるお金について考えよう」
(2年生 家庭科:消費生活)
(2)「税金と私たちの生活」
(2年生 商業科:ビジネス基礎) - 10:40~10:45
-
開会挨拶
山梨県立甲府城西高等学校校長 田代剛久 - 10:45~11:45
-
講演「オラの日米おもしろお金講座」
講師:ダニエル・カール氏 - 12:05~12:30
-
研究発表
「全教科・科目、全分掌で取り組む金融教育」
発表者:山梨県立甲府城西高等学校教諭 柳町拓弥 - 12:30~12:35
-
閉会挨拶
山梨県金融広報委員会事務局長 下野敦規