金融教育フェスタ
2005 金融教育フェスティバル
実施報告
シンポジウム「これからの子どもたちに期待すること」
要旨
好本 私たちの暮らしを取り巻く金融環境は大きく変わってきています。大人でもトラブルに合う時代ですが、どのような金融教育をすればよいのでしょうか。
三枝 生徒は本来生きようとする意欲を持っています。将来の社会の財産である子どもたちに対して、社会に出てから役立つ「生きる力、考える力」をつけたいと思います。
村上 私が小さいときは、金融教育はありませんでした。金融教育というと難しそうなイメージですけれども、大切なことだと思います。私自身学べなかったことを子どもたちに学んで欲しいし、親が子どもと一緒に学べる場を広げてもらえると嬉しいと思います。
福井 私たちはお金の番人、サッカーのゴールキーパーのようなものです。お金を上手に使えば、夢の実現に役立ちます。自分の夢をしっかり確定し、しっかり生きて、お金をいきいき使って頂ければと願っています。
香山 精神科の診療現場にお金の問題で来る人は少なくありません。経営不振、買い物依存、親子の確執、お金がありすぎてむなしくなってこられる方もあります。お金とは自分にとって何か、しっかりつき合っていくことが大切なのではないでしょうか。
畑村 子どものときからお金のことを学び、賢く対応することが必要ですが、大人になるまできちんと学ぶ機会がありません。血液が体の中を循環しているように、お金が社会全体を巡ってはじめてすべてがうまくいくということを理解することが必要です。
大杉 全国のいろんな授業を見ながら、教育課程の研究をしています。広島ではお札をどんどん刷るとどうなるだろうという授業をしている例もあります。全国のさまざまな授業を見せて頂きながら、時代の要請に合った教育とは、生徒たちが真の学力をつける教育とは、ということを考えています。