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金融教育に関する小論文・実践報告コンクール

「金融教育を考える」第1回小論文コンクール(平成16年)

「鶴」の授業~クラスを一つの市場経済に見立てたシミュレーション活動による経済学習の実践~

優秀賞

静岡県・浜松市立神久呂中学校:野島 恭一

1. はじめに

この実践は、中学校3年生の社会科公民分野で学ぶ経済学習を、講義中心の授業からシミュレーション活動中心の授業に転換し、単元全体を大きく再構成するという実践である。

この実践を始めるまでの私の経済の授業は、他の先生方のやり方と同じように、教科書の構成に従って説明する講義中心の授業だった。自分なりに興味関心を深めるため様々な工夫を凝らしてはいたが、結局は単時間ごとの講義の積み重ねであり、もっと実際の生き生きとした経済の現実を味わわせる授業展開はできないものかという限界を感じてきた。

経済は生き生きした現実を科学的合理的に把握し、現実社会での行動原理を身につけるダイナミックな学習である。知識の暗記に終わるような静態的な学習であっていいはずがない。では、教室で生きた現実を学ぶにはどうすればいいのだろうか。

教室を一つの社会に見立てればいいのである。財を生産消費し貨幣で交換するという現実の経済活動を教室でシミュレーションすればいいのである。経済活動は日夜行われているのだから、このシミュレーションも、1時間で終わるのでなく、休み時間も使いながら数ヶ月間の経済学習全体を通して行えばいい。

以前から心の中で温めていたこの構想を、7年前に現任校に赴任したとき、思い切って実践に移してみることにした。

以来、経済の授業が、生徒も私も本当に大変楽しくなった。中学3年生は受験を控え、教師が一方的に教えこみ、生徒はそれを受動的に吸収するのに精いっぱいという毎日が続くのがふつうである。私のこの新しい学習はその反対をいく形なのだが、生徒も私も大変楽しく学びあい、しかも基礎基本を確実に身につけることができた。また、このシミュレーションは実生活に通じる知恵や協力性を必要とし、失敗と成功のスリルを味わうことができ、社会へ出て行く準備をする義務教育最終学年にふさわしい学習であると思う。

現在では、このやり方を離れて講義中心の授業に戻ることは考えられない。卒業して成人した教え子たちも、この授業はおもしろかったと話題にする。私自身、この授業を始めることによって経済への認識がどんどん深まっていくおもしろさを体験した。

このやり方は、もしかしたら、従来の授業のあり方を大きく変えるヒントになるかもしれない、このおもしろさをもっと多くの先生方に伝えたいと思い、ここに紹介してみようと考えた。

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