金融教育フェスタ
金融教育フェスタ2018
親子のためのおかね学習フェスタ
おかねは何のためにあるのか、それは欲しい物があるからだと思います。今日は皆さんに普段からおかねをどのように使っているか、考えてみて欲しいのです。おかねはたくさん持つことが大事なのではなく、賢く使えるかどうかが大切です。
色々な国のお札を見てください。
国によって大きさや柄が違い、それぞれ特徴があります。国によっておかねに対する考えが違ったり、使い方も違います。お札はただの紙ですが、みんなが信用しているから1万円札は1万円なのです。クシャクシャになったお札だって、値打ちは変わりません。
お札は書かれている数字と同じ価値がありますが、それをどう使うかによって使う人の値打ちは変わると思います。皆さんがおかねと賢く上手に付き合うかどうかによって皆さんの価値が変わるのです。ですので、普段からおかねを大切に扱ってもらいたいと思います。また、「欲しいもの」と「必要なもの」の違いを理解して、賢くおかねを使うことが大切です。
最近の子どもたちは、お父さん、お母さんが子どもの頃とおかねに対する感覚が変わってきています。子どもたちがよく利用するコンビニで売っている商品の値段を知っていますか?子どもたちは結構知っています。子どもたちの興味のある商品くらいは、親がわかっていなければダメです。また、コンビニで使えるICカードを子どもに持たせていると、現金を扱うことがなくなり、おつりの計算が苦手な子どもになってしまいます。そこで子どもには、現金をうまく使って、おかねの教育をしてあげて欲しいと思います。子どもたちの金銭感覚は親の姿を見て磨かれます。子どもたちは皆さん方のおかねの使い方を見ていますので、一緒にスーパーに買い物に行った時など、無意識にしている行動をあえて言葉に出して子どもに伝えるようにしましょう。また、1ヵ月に1度、働くことに対する感謝の日をつくってみてはどうでしょうか。そうすることによって、子どもの働くことに対する意識が高まります。職業の選択も早い段階から考えて、自分の力で行えるような教育をしていかなければなりません。今は子どもに必要なおかね全てを親が用意するという時代ではなくなりました。そのためには、一番身近なお父さん、お母さんがお子さんとおかねのことを真剣に話し合ってください。おかねの問題は将来必ず起こると思いますが、解決策は家族で話をすることです。おかねの話をこだわりなくできる家族関係を作っていただきたいと思います。お金は幸せになるための道具なので、上手に使ってみんなで幸せになりましょう。
おかねのおはなし会の模様
おかねのおはなし会の模様
大分県応援団“鳥”「めじろん」
講師プロフィール
大学卒業後、会計事務所に入所し、税務経理や人材育成を中心としたコンサルタントとして活躍。
全国各地で金融教育、金銭教育の講演活動を行う。
ユーモアあふれる語り口調で、大人も子どもも楽しく学べる講演が評判。
2003年には、自転車で金銭教育普及のためのボランティアセミナーを行いながら日本列島を縦断。
現在、テレビやラジオに出演する一方、講演会やセミナー、執筆活動など多方面で活躍中。
- 主催:金融広報中央委員会、大分県金融広報委員会
- 後援:文部科学省、金融庁、消費者庁、日本銀行、日本PTA全国協議会、大分県、大分市、大分県教育委員会、大分市教育委員会、大分県小学校長会、大分県中学校長会、大分県立学校長協会