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金融教育公開授業

2011年度 金融教育公開授業(全国リレー講座)

福岡県金融広報委員会
粕屋町立大川小学校
金融広報中央委員会

福岡/糟屋郡の実施報告

「金融教育公開授業 in 福岡(粕屋)(大川小学校)」(10月14日開催)

粕屋町立大川小学校では、自然に恵まれた教育環境の中、子どもたちが美しい学校にしようと清掃活動に自主的に取組んでいるほか、空きカン・プルタブを集める活動やゴミ拾い登校も行うなど「清掃活動を通して公共物を大切にする子」、「ものを大切にする子」が育まれています。

10月14日(金)に公開授業が開催されました。当日は午後から全学年の児童を対象に「算数」、「道徳」、「家庭」、「学級活動」、「生活単元」で金融教育公開授業を行い、続いて同小教諭による研究発表、翻訳家・タレント・山形弁研究家のダニエル・カール氏による講演があり、県内の教育関係者や保護者、地域の方が参加されました。

▼ 参加者内訳:

児童623名、開催校関係者35名、開催校保護者306名、教育委員会14名、他校教員128名、その他38名、合計1,144名

1.公開授業

(1)「たしざん(2)」(1年1・2組 算数)

くりやサクランボが合わせて何個になるかを考え、買い物をした時の合計金額や個数を正しく計算することを学びました。

(2)「もったいないって どんなこと1-(1)」(1年3・4組 道徳)

1年生の授業「もったいないって どんなこと1‐(1)」の模様 「もったいない ばあさん」カルタで自分の生活を振り返り、給食を残したり、好き嫌いをしたりすることや電気の消し忘れ・水の出し過ぎなど身の回りの「もったいない」ことを考えました。

(3)「ものやお金を大切に1-(1)」(2年1組 道徳)

2年生の授業「ものやお金を大切に」の模様 つい衝動的に使ってしまう「おこづかい」の使い方を考え、欲しいものと必要なものの違いや、計画的にお金を使うことの大切さを学びました。

(4)「買えますか?買えませんか?」(2年2・3組 算数)

100円で98円のパンや105円のジュースが買えるか買えないか、300円では?を考え、複数の物の値段の合計を見積もり、所持金との兼ね合いを考えるなど、見通しを持って買い物をする力を身につけました。

(5)「節度ある生活1-(1)」(3年1組 道徳)

友だちとおそろいの「ふでばこ」は本当に必要か、自分を振り返り「欲しい」という感情だけにとらわれず、身の回りの物やお金の価値、買ったものに込められた心を考え、「もったいない」と気づくことや「大切に使う」ことを学びました。

(6)「何倍でしょう」(3年2組TT 算数)

倍数の計算方法を工夫することで素早く計算できることを学びます。例えば、ピンクの紙は白い紙の2倍の値段で、模様紙はピンクの紙の4倍の値段である場合、模様紙の値段は、白い紙の8倍の値段になるというように、かける数を先に計算して値段を求める計算方法を知ることにより、正確にしかも簡単に計算できる力を養いました。

(7)「買えますか?買えませんか?」(3年3組 算数)

3年生の授業「買えますか?買えませんか?」の模様 98円ののりはおよそ100円、210円のセロテープはおよそ200円というように、品物を100円単位で買えるか買えないかを見積もり、およその合計金額(だいたい、一番近い)を計算し、所持金で計画的に買い物をすることを学びました。

(8)「じょうずなお金の使い方を考えよう」(4年1組 学級活動)

1カ月間に自分の買ったものを調べ、お金の使い方を考えました。使いすぎや無駄遣いの原因を調べ、買いたいものが必要なものかよく考えて計画的に使うことを学びました。

(9)「がい数とその計算」(4年2・3組 算数)

4年生の授業「がい数とその計算」の模様 2組では、デジタルカメラとプリンターの2つの製品のおよその値段を考え、3組では、1人分の電車賃が320円のとき子ども会の会員209人分のおよその交通費を考えました。「だいたい」、「およそ」といった数のとらえ方を学び、およその大きさを知ることにより判断や処理を容易にして、収入や支出の見通しを立てる力を養いました。

(10)「じょうずに使おう 物やお金」(5年1・3組 家庭)

1組は、自分が買うノートや鉛筆を3種類(1)エコ2)デザイン3)安価)のうちから選ぶ際に、品質表示の意味や目的にあった買い物かを考え、物やお金の大切さを知り、使い方を見直しました、

3組は、限られた予算の中で朝食作りに挑戦しました。自分の好みや商品情報をもとに、目的や予算に応じて様々な購入の方法があることを学びました。

(11)「平均」(5年2組 算数)

クラスの1カ月の平均読書数を求め、年間の読書数を予想しクラス目標を設定、1人1人の目標を決めました。自分の現在の1カ月平均を求め、目標に届かない冊数をどうやれば達成できるか皆で話し合いました。「平均」を学んだことにより、変動のあるものの価格についておおよその値段をとらえることや消費や貯蓄時などにも応用できる力を身につけました。

(12)「人のためにできること4-(4)」(6年1組 道徳)

阪神・淡路大震災の被災地での「ボランティア活動」を通して、働くことが自分のためだけではなく、社会的責任でもあることを知り、相手や社会の役に立つだけではなく自分自身も喜びを得られることを学びました。

(13)「地域の一員として4-(3)」(6年2組 道徳)

地域のお年寄りにかわって近所の少年がゴミ出しをしている実話について考え、一人一人が、集団における自分の立場や役割を自覚し、その責任を果たすことの重要性やつながりの大切さを学びました。

(14)「場合をあげて調べて」(6年3組 算数)

個数の違う箱詰め大福を合わせて35個買うための方法を調べて、表にまとめ、条件に適する答えを見つけました。この授業で、無計画に買い物をするのではなく、目的に沿ったものを必要なだけ買うという力を養いました。

(15)「買い物名人になって遠足のおやつを買おう」(なかよし 生活単元)

なかよしの授業「買い物名人になって遠足のおやつを買おう」の模様 遠足のおやつを買う模擬体験をすることにより、買い物の流れを知り、レジで正確に金銭を支払い、目的の物を買うことを学びました。

2.研究発表

「ものやお金を大切にし、心豊かに生きる子どもを育てる金銭・金融教育の創造~大川小学校『金銭・金融教育』カリキュラムの実践を通して~」を研究主題とし、全学年が3つの視点(1)労働観2)健全な金銭観3)生活設計力)から子ども達の実態に応じた同小独自の「金銭・金融教育カリキュラム」を作成しています。「労働観」育成のため地域と連携したコスモス栽培や、「健全な金銭観」育成のため大川小祭りでの物品販売やリサイクル・募金活動、「生活設計力」育成のため家庭と連携した家庭教育の推進など様々な工夫ある実践の報告がありました。

研究発表の模様

3.講演会

公開授業後、ダニエル・カール氏による保護者向け講演会「金融教育を考える~日米の生活体験を通して~」を行いました。

ダニエル氏は、父親に6歳の頃から「お金は稼ぐもの」と育てられ、“chore(家事、手伝い)”をして自分のお金を得ること、仕事に対して責任を持つことを学び、10代になると給料として契約を交わし大幅賃金アップとなったが、1つでも忘れると契約違反で1週間お給料をもらえなかったと幼少時代の経験を語り、ローンの計算やクレジットカードの使い方も親から学んだと話しました。

日本で多くの若者が金融トラブルに巻き込まれている理由として、お金の話を学校で学ばないうえに、家でもタブーなため社会人になって初めてお金について知るからだと話し、小さな頃から学校だけでなく、家庭がお金について思ったことや失敗したことを、具体的に話す金融教育が必要と伝えました。

この他、学校の規則の中で禁止が多いこと(アルバイト・運転免許取得・男女交際)も指摘されました。アメリカでは、アルバイト経験での単位取得(社会勉強)や全員参加の運転講習の授業(車を乗らない人も交通ルールは知っておく)、Life and marriage(赤ん坊<人形>の世話を何日もすることで結婚と子育ての大変さを学ぶ)など社会人として必要な知識を学ぶと説明しました。

最後にダニエル氏も支援している東北大震災復興の話に触れ、九州から東北に観光に来てくれることで東北を支えることになるのでどんどん来て下さいと結びました。

参加者はダニエル氏が伝える日米の金銭感覚の違いに驚きながら、ユーモアを交えたお話に笑いが絶えない講演となりました。

講演「金融教育を考える~日米の生活体験を通して~」の模様

4.プログラム

14:05~14:50
公開授業
(1)「たしざん(2)」(1年1・2組 算数)
(2)「もったいないって どんなこと1-(1)」(1年3・4組 道徳)
(3)「ものやお金をたいせつに1-(1)」(2年1組 道徳)
(4)「買えますか?買えませんか?」(2年2・3組 算数)
(5)「節度ある生活1-(1)」(3年1組 道徳)
(6)「何倍でしょう」(3年2組・TT 算数)
(7)「買えますか?買えませんか?」(3年3組 算数)
(8)「じょうずなお金の使い方を考えよう」(4年1組 学級活動)
(9)「がい数とその計算」(4年2・3組 算数)
(10)「じょうずに使おう 物やお金」(5年1・3組 家庭)
(11)「平均」(5年2組 算数)
(12)「人のためにできること4-(4)」(6年1組 道徳)
(13)「地域の一員として4-(3)」(6年2組 道徳)
(14)「場合をあげて調べて」(6年3組 算数)
(15)「買い物名人になって遠足のおやつを買おう」(なかよし 生活単元)
15:05~15:35
開会挨拶
粕屋町立大川小学校校長 木村眞由美
福岡県金融広報委員会事務局長 井口英輝
研究発表「ものやお金を大切にし、心豊かに生きる子どもを育てる金銭・金融教育の創造~大川小学校『金銭・金融教育』カリキュラムの実践を通して~」
粕屋町立大川小学校教務主任 高口道利
15:35~16:45
講演「金融教育を考える~日米の生活体験を通して~」
講師:ダニエル・カール氏
16:45~16:55
閉会挨拶 粕屋町教育委員会教育長 大塚豊

著名人・有識者が語る

  • プロサッカー選手 中村憲剛さん
  • 脳科学者 中野信子さん
  • 作家 上橋菜穂子
  • 落語家 林家たい平さん
  • 劇作家・演出家・女優 渡辺 えりさん
  • 青山学院大学陸上競技部監督 原 晋さん
  • 東京女子医科大学・先端生命医科学研究所教授 清水 達也さん
  • 元スピードスケート選手/長野五輪銅メダリスト 岡崎 朋美さん
  • 工学博士 石黒 浩さん
  • 日本体育大学教授 山本 博さん
  • 編集者・評論家 山田 五郎さん
  • 作家 荒俣宏さん
  • 医学博士 日野原重明さん
  • 山形弁研究家、タレント ダニエル・カールさん
  • 公認会計士 山田真哉さん
  • タレント パトリック・ハーランさん
  • 精神科医、立教大学教授 香山 リカさん
  • 野球解説者 中畑 清さん
  • 順天堂大学准教授 鈴木大地さん
  • 昭和女子大学理事長・学長 坂東眞理子さん
  • プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長 三浦雄一郎さん
  • 明治大学文学部教授 齋藤孝さん
  • マラソンランナー 谷川真理さん
  • 数学者 秋山仁さん
  • TVキャスター 草野仁さん
  • サッカー選手 澤穂希さん
  • ピアニスト 梯剛之さん
  • 女優 竹下景子さん
  • 食育研究家 服部幸應さん
  • おもちゃコレクター 北原照久さん
  • 宇宙飛行士 山崎直子さん
  • 早稲田大学名誉教授(工学博士) 東日本国際大学副学長 エジプト考古学者 吉村作治さん
  • 工学博士 淑徳大学教授 北野大さん
  • 登山家 田部井淳子さん
  • 音楽家 タケカワユキヒデさん

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