金融教育公開授業
2012年度 金融教育公開授業
福岡県金融広報委員会
福岡市立鶴田小学校
金融広報中央委員会
福岡の実施報告
「金融教育公開授業 in 福岡(鶴田小学校)」(11月22日開催)
福岡市立鶴田小学校は、「郷土を誇りとし、たくましく生きる子どもの育成」をスローガンに、子どもたちが豊かな自然を持つ故郷の鶴田で生活の基礎・基本をしっかりと身に付け、巣立った後も創意工夫して困難を乗り越え、夢を実現する社会人となることを目指しています。
11月22日(木)に金融教育公開授業を開催し、全学年を対象に公開授業と徳永玲子氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「もったいないって どんなこと」(1年生・道徳)
「もったいない ばあさん」を読んで自分の生活を振り返り、給食を残すことや、ノートの無駄遣い、水の出しっぱなしなど身の回りの「もったいない」ことを考え、ものを大切に使うことを学びました。
(2)「ぐんぐんそだて、みんなのやさい」(2年生・生活)
限られた予算の中でカレーを作るゲームをし、予算内で買えない場合に何かをあきらめなければならないことに気付かせ、値段や材料を変更することで、上手に買い物をすることを学びました。
(3)「見直そう!わたしたちのくらし」(3年生・学級活動)
1組と3組は、封筒づくりをとおして働いてお金を得ることの大変さを知るとともに、家の人の苦労や努力を知り、お金やものを大切に使うことを学びました。
2組は、給食の残りをお金に換算し、お家の人が払ったお金や栄養を無駄にしていること、給食の先生の思いにも気付き、給食を残さず食べることの大切さを学びました。
(4)「おこづかいを上手に使おう」(4年生・学級活動)
自分達で作った「おこづかいゲーム」を使っておこづかい帳につけたお金の使い方を振り返り、上手なお金の使い方とお金を計画的に使うことの大切さを学びました。
(5)「上手に使おう 物やお金」(5年生・家庭科)
1組は、自分の「大事にしている物」、「よく使っている物」、「あまり使っていない物」を振り返り、物やお金を使うときに無駄なく計画的に購入することの大切さを学びました。
2組は、サンドイッチの材料(ハムとレタス)を買うときに何に気をつけるかを考え、品物を選ぶ時は、値段・量・質・産地などを考えて選ぶということを学びました。
3組は、サンドイッチ・焼きそば・ハンバーグそれぞれの材料を限られた予算内で選び、買い物は値段・品質・量等を考えながら家族構成や好みによっても選び方が違うことを知り、自分の目的にあった選び方や買い方を考えることを学びました。
(6)「将来の自分をみつめよう」(6年生・総合的な学習)
バスの運賃を支払う場合、「あなたはカード派?現金派?」と題してカードと現金のよさと問題点について討論し、お金の使い方について考えました。カード派は、落としても再発行できる、決済が早くて楽、ポイントが貯まることなどを説明しました。現金派は、個人情報なしで全国どこでも使える、何度も使えて環境に優しい、自己管理できるなどを挙げました。白熱した討論を繰り広げた結果、カードにも現金にもそれぞれよさや問題点があることを知り、よさを生かした使い分けをすることが大切だと学びました。
(7)「買い物をしましょう」(4組<特別支援学級>・生活単元学習)
遠足のおやつを買う模擬体験をとおして、買い物をする人とレジをする人に分かれて活動し、買い物の流れを知り、レジで正確にお金を支払い、目的のものを買うことを学びました。
2.基調提案
「ものやお金を大切にし、進んで働く子どもの育成」を研究主題とし、1)働くことの大切さを知る子ども、2)ものやお金の価値がわかり計画的に使うことができる子ども、3)ものやお金を大切にする子ども、の3つの目標を設定したこと、またこれらの目標実現に向けて子どもの学習意欲を引き出す体験や実態に則した教材作りをしたことが報告されました。
3.講演会
公開授業の後、徳永氏から「夢をあきらめないで~ものを大切にする心~」と題する講演が行われました。
徳永氏は壇上から下り、子ども達の中をゆっくり回りながら、小学校2年生から女優になりたかった、劇団養成所に通うのに必要なお金を稼ぐためにいろいろなアルバイトをした、とご自身の経験を語られました。楽しく働くことを心がけて、例えば肉屋ではひき肉を買い求める客の希望する量を一度でピッタリ計れるようになること、靴屋では商品の品質や履き心地を勉強し、満面の笑顔で接客にあたることなど、目標を決めて努力したと話されました。
また、若くしてTVアシスタントに抜擢されたものの、毎日怒られてつらくて辞めようと何度も思ったこと、それでも一生懸命仕事をしたことで現在があり、やりがいを見つけることが出来たと話されました。
最後に、お金を得ることの難しさ、働くことの辛さは夢を持つことで乗り越えられると語り、努力してもあきらめなければいけない夢もある一方、将来の夢を持ち、それに向けて努力することで実現が近付く、と子ども達に伝えました。
4.プログラム
- 13:45~14:30
- 公開授業
(1)「もったいないって どんなこと」(1年生・道徳)
(2)「ぐんぐんそだて、みんなのやさい」(2年生・生活)
(3)「見直そう!わたしたちのくらし」(3年生・学級活動)
(4)「おこづかいを上手に使おう」(4年生・学級活動)
(5)「上手に使おう 物やお金」(5年生・家庭科)
(6)「将来の自分をみつめよう」(6年生・総合的な学習)
(7)「買い物をしましょう」(4組<特別支援学級>・生活単元学習) - 14:50~15:15
- 開会挨拶
福岡市立鶴田小学校校長 武井敦子
基調提案
「ものやお金を大切にし、進んで働く子どもの育成
~学習意欲を引き出す教材の工夫を通して~」
発表者:福岡市立鶴田小学校教諭 中村弥生・杉本奈美 - 15:15~16:15
- 講演「夢をあきらめないで~ものを大切にする心~」
講師:徳永玲子氏 - 16:15~16:20
- 生徒代表 お礼のことば
閉会挨拶
福岡県金融広報委員会事務局長 井口英輝