金融教育公開授業
2018年度 金融教育公開授業
新潟県金融広報委員会
新潟県立巻総合高等学校
金融広報中央委員会
新潟/新潟市の実施報告
「金融教育公開授業 in 新潟(巻)(巻総合高等学校)」(11月13日開催)
新潟県立巻総合高等学校は、新潟市内で唯一の総合学科を設置する高等学校として、地域産業界の担い手の育成や大学等への進学など、多様な進路希望が実現できる学校です。
「個性の伸長」、「豊かな人間性」、「幅広い教養と専門的知識・技術」、「心身ともに健全な人材」の4点を教育目標のキーワードとして、社会の変化に主体的に対応できる人材の育成に向けた教育を行っています。
11月13日(火)に金融教育公開授業を開催し、2年生による公開授業と、金融教育協議会、全校生徒を対象としたパックンマックンによる講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
「地域活性化に向けた巻総CHATの取り組み」と題した授業が行われました。巻総CHATとは、職業に関する本校4系列(C商業、H家庭、A農業、T工業)の教育環境や学習成果を活かした生徒主体の特色ある地域プロジェクト活動です。
授業の冒頭、3年生から2年生に向けて、自らが実践してきた巻総CHATの取り組みについてプレゼンテーションが行われました。上級生が主導してきた活動を今後2年生が引き継いで、より良い活動としてもらうためです。工夫の一例として、販売する商品のラッピングやロゴを新たに作成してオリジナリティを出したことなどが紹介されました。
2年生は、上級生の発表を参考にして、「付加価値」とは何かということをグループで話し合いました。一般的な商品やサービス(スマートフォン、ファストフード、美容室等)にどのような付加価値があれば購入促進や利用増加につながるかということを話し合い、グループごとに発表を行いました。今後、2年生が主導していく巻総CHATへの取り組みにどのようにして付加価値をつけていくかを考える機会となりました。
2.金融教育協議会
平成29年度に新潟県金融広報委員会から金融教育研究校の委嘱を受け、「巻総CHATと地域と金融」を研究主題とし、金融教育の研究に取り組んできました。生産から消費までを結びつける「巻総CHAT」の取り組みは、地域のイベント等に生徒主体で参加することによって、企画立案→実施→成果と課題の反省、というサイクルを回す方法で進めてきました。昨年度より発足させたこの取り組みは2年目を迎え、1年目の実践の反省点を活かして活動してきました。今後も引続き経済活動のあり方を実践を通して指導していきたい、という内容の研究発表が行われました。
協議会参加者からは、「4系列(C商業、H家庭、A農業、T工業)の生徒たちがお互いに情報を共有することで、生産から消費までの一連の流れが実現できる良い活動である」といった意見が聞かれました。
3.講演会
金融教育協議会の後、パックンマックン(パトリック・ハーラン氏、吉田 眞氏)による「笑撃的国際交流~日米の家庭でのお金模様~」と題する講演が行われました。
お金の入手方法や使い道、節約方法、貯め方、増やし方について、コントを交えてわかりやすく紹介してくださいました。そして、将来の仕事やそこから得られる収入に関して家族で話し合って欲しいと伝えられました。
お話の中には、日本では貯金を重視する傾向にあるがアメリカでは投資を重視する傾向にあることや、投資はリスクもあるが長期的に運用すればお金を効率よく増やすことができるといった内容もありました。
生徒からは、「非常に面白く、すべてが役立つお話だった」、「貯金も大事だが投資についてのイメージが変わり、投資することも大事ということがわかった」といった感想が聞かれました。
4.プログラム
- 11:50~12:40
- 公開授業
「地域活性化に向けた巻総CHATの取組」(2年生 商業科目・ビジネス基礎) - 13:25~14:15
- 金融教育協議会
- 14:30~14:35
- 開会挨拶
新潟県金融広報委員会事務局長 加藤仁 - 14:35~16:05
- 講演「笑撃的国際交流~日米の家庭でのお金模様~」
講師:パックンマックン - 16:05~16:10
- 閉会挨拶
新潟県立巻総合高等学校校長 清水源一