金融教育公開授業
2018年度 金融教育公開授業
大分県金融広報委員会
大分県立三重総合高等学校
金融広報中央委員会
大分の実施報告
「金融教育公開授業 in 大分(三重総合高等学校)」(10月30日開催)
大分県立三重総合高等学校は、大分県の南部に位置し、平成18年に県立緒方工業高校、同竹田商業高校、同三重農業高校、同三重高校の4校が発展的統合をして開校した大分県で初めての総合選択制高校です。現在の設置学科は普通科・生物環境科(農業科)・メディア科学科(商業科)の3科であり、スクールテーマとして「生徒の無限の力を夢現(夢実現)の力へ」を掲げ、生徒の多様な進路の実現のために総合選択科目の充実や地域連携事業に取り組んでいます。
10月30日(火)に金融教育公開授業を開催し、1年生・3年生を対象とした公開授業と、全校生徒を対象としたパックンマックンの講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「『金融』の問題は、『生き方』の問題!?」
来年10月からの消費増税を前に、政府はキャッシュレス対策案を打ち出しました。そこで、クレジットの仕組みなどを学習し、学生ローン、賃貸(リース)の事例をグループごとに発表しました。クレジットで物を買ったり借りたりすることは、借金をしていることと同じであり、安易に使用していると多重債務や自己破産に陥るケースがあることを理解し、クレジットの正しい使い方を身につけることの大切さを学びました。
(2)「人生の様々なリスクと必要な備え、社会で必要となる消費者契約等に関わる知識などを学ぶ」
社会生活(ライフサイクル)における「保険」の意義や重要性について、シミュレーションゲーム(人生のライフイベントを経験し、その過程で発生しうる消費者被害などに気づくことができるもの)を通して考えました。このゲームの結果を踏まえ、「保険」の役割や重要性について、グループごとに検討したうえで発表しました。社会生活を送る中で様々なリスクに対応するうえで「保険」という備えが重要であることを学ぶことができました。
2.講演会
公開授業の後、パックンマックンによる「日米の金銭感覚の違いとコミュニケーションの大切さについて」と題する講演が行われました。
講演の前半では、話術の3大要素(Ethos:人格、Pathos:感情、Logos:言葉)について、お二人がジョークやコントを交えながら説明されました。この3大要素を理解し、コミュニケーション力を高めることによって、周囲の人をひき付け、人を動かす力にすることができると話されました。後半では、日本とアメリカのお小遣いやお金に対する価値観の違いについて紹介されました。
最後に生徒たちに対し、お二人から「自分のスキルや実績を積むことで、自分の可能性を広げることができます。決められたレールの上を進む必要はありません。ぜひ、自分の夢を叶えてほしい」とのエールが送られました。
生徒からは、「お金に対する日米の考え方の違いがよくわかった」、「金融教育というと難しいイメージがあったが、とてもわかりやすく楽しく学ぶことができた」との声が聞かれました。
3.プログラム
- 13:10~14:00
- 公開授業
(1)「『金融』の問題は、『生き方』の問題!?」(1年生 現代社会)
(2)「人生の様々なリスクと必要な備え、社会で必要となる消費者契約等に関わる知識などを学ぶ」(3年生 商業科・課題研究) - 14:15~14:20
- 開会挨拶
大分県立三重総合高等学校校長 中野弘幸 - 14:20~15:40
- 講演「日米の金銭感覚の違いとコミュニケーションの大切さについて」
講師:パックンマックン - 15:40~15:45
- 生徒代表挨拶
- 15:45~15:50
- 閉会挨拶
大分県金融広報委員会副会長 森毅