金融教育公開授業
2018年度 金融教育公開授業
山形県金融広報委員会
山形県立左沢高等学校
金融広報中央委員会
山形の実施報告
「金融教育公開授業 in 山形(左沢高等学校)」(12月11日開催)
左沢高等学校は、昭和23年に「働きながら学び、地域の中堅青年を育成する」という地域の願いに応える形で創設された高等学校です。教育目標を「地域を担う有為な人材を育成する」とし、生徒の実践目標として「啐琢同時・凡事徹底の実行」を掲げています。時代の流れに対応し、現在、「教養系列」、「ビジネス系列」、「果樹園芸系列」の三つの系列を設け、多様な科目、幅広い選択授業を通して、生徒一人ひとりの進路に応じた学習活動に取り組んでいます。
12月11日(火)に金融教育公開授業を開催し、2年生を対象とした公開授業と、パックンマックンによる全校生徒を対象とした講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
研究テーマを「金融のしくみを知り、かしこい消費者になろう」として、2年生のビジネス基礎を選択している生徒を対象として「代金決済の方法」と題する授業が行われました。現代の決済方法の多様化に対応するため、それぞれの決済方法について正しく理解させるとともに、その危険性についても理解させることをめざした授業でした。具体的には、キャッシュレス社会に向かっていることを踏まえ、その例としてクレジットカード決済を取り上げ、現金決済と比較して、メリットやデメリットについて考えを出し合いました。
また、生徒たちは、自分の将来に関わる問題であり、またなじみのある内容でもあったため、大変興味を持ち、グループごとに積極的に話し合い、主体的かつ共同的に学んでいました。グループごとに1台のタブレットが準備されており、疑問点があるとすぐ調べている姿が印象的でした。参観者からも、「高校時代に今回のようなテーマを学び、親元を離れ社会に出る前に正しい金融知識を身につけてほしい」との感想が聞かれました。
2.講演会
公開授業の後、パックンマックン(パトリック・ハーラン氏、吉田 眞氏)による「こんなに違う!日米お金のとらえ方」と題した講演会が行われました。
お金に対する日米の考え方の違いなどをコントを織り交ぜて解説し、会場を沸かせました。冒頭部分では、周囲の人とのコミュニケーションの中から自分にとって有益な情報が得られることを、演習を通じて実感として学べる時間が用意されており、参加者の興味・関心を喚起していました。その後、お二人のお子さんを引き合いにして、日米の考え方の違いは子どもの頃のおこづかいに対する考え方から始まっているとのお話がありました。さらに「投資」についても触れ、複利によってお金を増やすことができるしくみについて説明されました。受講者からは、「日米の違いがよくわかった」、「パワーポイントのスライドを使った説明がとてもわかりやすかった」と好評でした。
3.プログラム
- 12:00~12:50
- 公開授業
「代金決済の方法」(2年生 ビジネス基礎)
- 14:00~14:15
- 開会挨拶
山形県立左沢高等学校校長 星亮一 - 14:15~15:40
- 講演「こんなに違う!日米のお金のとらえ方」
講師:パックンマックン - 15:40~15:50
- 生徒代表 お礼の言葉
- 15:50~16:00
- 閉会挨拶
山形県金融広報委員会副会長 小室昇