金融教育公開授業
2022年度 金融教育公開授業 金融・金銭教育協議会
福岡県金融広報委員会
築上町立葛城小学校
金融広報中央委員会
福岡/築上町の実施報告
「金融教育公開授業 in 福岡(築上町)(葛城小学校)」(11月25日開催)
築上町立葛城小学校は、令和4年度11月現在、全校児童数43名、学級数4つで、2・3年生、4・5年生が複式学級となっている小規模校です。自然が豊かで周りは田畑や山に囲まれています。本年度の学校教育目標を「夢や目標の実現に向けて努力する子どもの育成」とし、一人一人と向き合ったきめ細かな学校教育を進めています。
11月25日(金)に金融教育公開授業を開催し、1・3・5・6年生の公開授業と、あんびるえつこ氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「係活動を見直そう」
「金融教育プログラム」、「D.キャリア教育に関する分野、ウ 社会への感謝と貢献」を題材に授業を行いました。「ありがとう・アドバイスカード」や2・3年生からのアドバイスVTRをもとに、児童一人一人が、自分の意見を出し合い、発表し、お互いに感想を伝え合うことで、自分の役割に気づかせるとともに、所属する係の中で何をがんばるのか、改善点は何かを決めることができました。
(2)「築上町の特産品を調べよう~キクイモを育てて販売しよう」
「金融教育プログラム」、「D.キャリア教育に関する分野、ア 働く意義と職業選択」を題材に授業を行いました。本時では、築上町の特産品であるキクイモの保護者への販売に向けて、地元農家の方をゲストティーチャーとしてお招きしてお話を聞いたり、野菜を販売している小学生の動画を視聴したり、販売店の写真を見たりすることを通して、たくさん買ってもらうための販売の工夫を考えさせました。児童からは、販売時にレシピを添えるといった具体的な提案がだされました。
(3)「生活を支えるお金と物」
「金融教育プログラム」、「D.キャリア教育に関する分野、ウ 社会への感謝と貢献」を題材に授業を行いました。本時では、買い物ゲームに取り組むことで、物や金銭が自分と家族を支えていることや金銭には限りがあることを児童に理解させるとともに、生活に必要不可欠な物とそうでない物があることを考えさせました。グループで買い物ゲームに取り組み、気付いたことを意見交換することで、児童に上手なお金の使い方について考える意欲を持たせることができました。
(4)「理想の6年生になるために、実践することを決めよう」
「金融教育プログラム」、「D.キャリア教育に関する分野、イ 生きる意欲と活力」を題材に授業を行いました。本時では、将来の自分の姿や目標を実現するために、6年生として卒業までに実践することを意思決定できるようにすることがねらいです。これまで作成してきたキャリア・パスポートや学校行事などの写真や動画をみながら振り返る活動を通して自分の課題をみつけ、これから自分が取り組むことを具体的に考え、決めることができました。
2.研究発表
令和2年度より福岡県金融広報委員会より金融教育研究校の委嘱を受け、研究主題を「夢や目標に向かって、主体的に学び合い、よりよく問題を解決する子どもを育てる金融教育~キャリア教育の視点を生かした学習展開の工夫を通して~」とし、金融教育の研究に取り組んできました。
『金融教育カリキュラム』を作成し、それをもとにキャリア教育の視点を生かした学習展開の工夫の仕方について研究してきました。自ら学び、考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力等を身に付けた児童を育成するために、日々実践を重ね検討してきたことを発表しました。
3.プログラム
- 13:30~14:15
- 公開授業
(1)「係活動を見直そう」(1年生 学級活動)
(2)「築上町の特産品を調べよう~キクイモを育てて販売しよう」(3年生 総合的な学習の時間)
(3)「生活を支えるお金と物」(5年生 家庭科)
(4)「理想の6年生になるために、実践することを決めよう」(6年生 学級活動) - 14:25~14:55
- 全体会
開会行事
あいさつ
築上町立葛城小学校 校長 小野聡一
築上町教育委員会 教育長 久保ひろみ
研究発表「研究の概要と実際」
発表者:
築上町立葛城小学校 主幹教諭 奥家幸弘
築上町立葛城小学校 研究主任 亀田三佳 - 15:00~16:30
- 講演「小学校における金融教育の考え方・進め方」
講師:あんびるえつこ氏 - 16:30~16:35
- 閉会行事
あいさつ
福岡県金融広報委員会 事務局長 市川玲