金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2010
金融教育セミナー 東京会場
(NPO法人)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者)
佐藤 益弘 氏
「家計を守るファイナンシャル・プランニング! FPの活用法」
より良い人生設計をファイナンシャル・プランナーがお手伝いします
収入が増えず、財産を築くことが難しい今、将来の安定した生活設計のためにファイナンシャル・プランニングという考えが必要になってきています。格差社会の浸透による生活不安、急激な少子・超高齢社会の到来、自己責任社会での守られる立場から自分を守る立場へと、私たちを取り巻く環境は大きく変わってきました。「知っていると得をした時代」ではなく、「知らないと損をする時代」になったのです。お金を活かさないと生きていけない時代へ突入したと言っても過言ではないでしょう。
2人以上の勤労者世帯で1世帯当たりの貯蓄と負債の状況を見ると、30・40代は負債過多か、または、貯蓄と負債が拮抗した状況です。これに対して50歳以上では負債が減り純貯蓄が積み増しできています。粗い見方ですが、日本の貯蓄(金融資産)のほとんどが50歳以上の保有によるものと推察できます。貯蓄がなく収入が減少する30・40代には、教育資金(お子さんの教育と自分の教育)、住宅購入(家庭形成期の住宅と老後の住宅)、老後の準備(家族<親>の老後と自分の老後)の3大支出が迫ってきます。
ライフプランを立てるに当たっては、①心の健康(生きがい)、②体の健康(健康)、③お金の健康(経済)の3つのポイントを意識することが大切です。このうち1つがうまくいっても、全体としてバランスがよくなければ、人生をエンジョイすることは出来ません。
ここにファイナンシャルプランナー(FP)が関与することで、不安の解消や夢・希望の実現につながる大事な役割を果たすことが可能となります。人はだれでも「夢」を持っていますが、その夢の実現に向けた自分自身のライフプランには無頓着な人が多いようです。それは、現実を知ってしまうのが怖いからかも知れません。しかし、現状を把握しないと、真に安定した将来設計を立てることは難しいでしょう。ライフプランを立てる意義はここにあるのです。
最近のファイナンシャルプランニングの主な相談分野は、「ライフプランニング(教育資金・住宅資金など)」、「金融資産運用設計」、「保障・補償設計」、「相続・事業承継設計」などとなっています。20・30代では「金融資産運用設計」の相談が多く、60代以上では「相続・事業承継設計」の割合が高くなっているようです。皆様のお金、財産、人生の良きアドバイザーとして、日本FP協会にお気軽に声をかけて頂ければ幸いです。
(NPO法人)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会とは
ファイナンシャル・プランニングの普及及びその担い手のファイナンシャル・プランナーの養成により、国民の金融リテラシー向上に寄与することを目的とするNPO法人です。