金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2010
金融教育セミナー 東京会場
金融広報中央委員会
事務局企画役
藤江 泰郎 氏
「難しそうだけど難しくないちょっと楽しい金融クイズ」
難問、珍問ありでお金との付き合い方を勉強
金融について楽しく勉強していけたらと思い、60分間で21問用意してきました。4部構成になっていまして、まず第1部は「なるほどザ日銀」です。日本銀行本店(旧館)を宇宙から見ると、「円」の字になっているんですね。1円玉と1万円札ではどちらのほうが重いでしょうか。1円玉はちょうど1グラム、1万円札は1.052グラムで、わずかに1万円札のほうが重いということです。
では、第2部の「難しくない!?金融知識」にいきましょう。そもそも「金融」とは、お金を融通するという意味で使われています。お金を「貸し借り」することなんですね。銀行以外にも、消費者ローン会社、生命保険・損害保険会社、証券会社も金融機関に含まれます。そこで、銀行の「儲け」はいったいどうやってできるのでしょうか。国債とか貸し出しから得られた利息収入から、預金に対する利息の支払いを引いて、これに手数料収入を足して経費を引いた差、これを「利ざや」といっていますが、この「利ざや」があることで銀行は利益が出ます。逆に、金融機関が倒産するというのはどういうことでしょうか。資産が目減りしたり、赤字が続いて債務超過となることですが、こうした金融機関破たんの影響を小さくするために、1,000万円までその預金とその利息が全額保護される「預金保険制度」があり、金融庁や日本銀行が金融機関の経営の健全性をチェックしています。
第3部は「世の中いろいろトラブル続き…」で、最初の問題は、キャッシュカードをなくしてしまったのですが、全額補償してもらえるでしょうか。暗証番号には誕生日を当てていました。――答えは、75%補償でした。口約束でも立派な「契約」。クレジットカードの名義貸しは認められていない。クーリングオフで契約解約……と答えは続きます。
最後は「クイズでたどる人生とお金」に関する問題です。子ども1人の出産から大学卒業までのおおよその費用は?――答えは、2,400万円。クレジットカードの発行枚数は人口1人当たり何枚?――2.4枚。100万円を20%の金利で借りて20年後に返済するときの利息は、1%の金利で借りて20年後に返すときの利息の何倍?――170倍。結納、婚約から新婚旅行までの結婚費用の総額は(首都圏)?――約450万円。老後のための準備資金はいくらぐらい必要?――約2,000万円。
ということで、クイズにご参加いただきましてありがとうございました。金融広報中央委員会では、お金とのつきあい方をみなさんにいろいろPRしています。今日お配りした「金融商品なんでも百科」「暮らしと金融なんでもデータ」は当委員会のホームページ(知るぽると)にも内容を掲載していますので、ご活用いただければと思います。
金融広報中央委員会とは
暮らしに役立つ身近な金融情報の提供、金融教育の普及を通じて皆様の金融知識の理解促進を図る広報活動を展開しています。事務局は日本銀行情報サービス局に置かれています。