金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2011
金融教育セミナー 東京会場
全国労働金庫協会
営業統括部 次長
白井 陽一 氏
マネートラブルにかつ! -返済計画見直し、借換え等を応援します
戦後の復興と混乱の時期、労働者は金融機関の融資を受けることができず、高利貸しや質屋を頼っていました。こうした時代に、労働組合や働く仲間が資金を出し合ってつくったのが、ろうきんです。営利を目的とせず、労働者が汗して手に入れたお金を労働者の生活向上のために循環させること、労働者を高利から救済することなどを目指してきました。
2007年に「生活応援運動」を開始し、勤労者の生活のうち「お金」に関する諸問題につき、情報を提供し、相談に乗り、具体的な提案等を行っています。多重債務者に陥ってしまった方の生活を改善する「生活改善」、多重債務やマネートラブルに陥らないための啓発活動を行い、労金の低金利商品利用を促進する「生活防衛」、収入やライフステージに合わせた健全で計画的な支出やローンの利用と資産形成を提案する「生活設計」、の3つが柱です。
2011年度は、「返済計画見直し相談会」に継続的に取り組み、全国650店舗中430店舗で、平日の夕方、土曜日や日曜日に相談活動を行っています。また、「高金利からの借り換え」にも取り組んでいます。現在、消費者金融を利用している方は約1,537万人。労金の利用者約1,000万人を上回ります。こういった方々を中心に「ぜひ低利な労金に借り換えてください」という取り組みです。4~6月の3か月で1,000件弱の相談があり、その約3分の1で借換えが行われました。「生涯生活設計を支援する取り組み」も続けています。人それぞれ異なりますが、ライフサイクルにおけるイベント、例えば、結婚費用やお子さまの教育資金、住宅取得等に合せた計画的な貯蓄の重要性や賢いローンの利用法等を訴えています。
自殺の原因で、「健康問題」に次いで多いのが「経済的な問題」です。ろうきんでは「借金の解決は必ずできます」と訴えています。また、「お金の流れが世界を変える」として、自分が預けたお金がどのようなことに使われるのか考えて金融機関を選択してみましょうと提案しています。
全国労働金庫協会とは
ろうきんは営利を目的としない、働く人のための福祉金融機関です。生活、多重債務の相談、問題解決のお手伝い、マネートラブル防止のためのセミナーを行っています。