金融教育公開授業
平成18年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
金融広報中央委員会
愛媛県金融広報委員会
愛媛の実施報告
「金融教育公開授業 in 愛媛(宇和津小学校)」(7月11日開催)
金融広報中央委員会、愛媛県金融広報委員会、宇和島市立宇和津小学校主催の金融教育公開授業が、平成18年7月11日(火)に、宇和津小学校で開催されました。今回の金融教育公開授業は、石川県に続いて本年度2回目の開催です。
宇和津小学校は、金融広報委員会より平成18・19年度の金銭教育研究校の指定を受け、子どもたちへのお金に関するさまざまな教育に積極的に取り組まれています。今回の公開授業は、外部の講師をお迎えして保護者の皆様や地域の方々、また県下の教育関係者に金融教育の具体的な内容をご紹介し、その意義や必要性を認識して頂くために開催されました。
公開授業
公開授業は「カレー作りゲームに挑戦しよう!」と題して、あんびるえつこ先生にお願いしました。授業を受けるのは宇和津小学校5年生の皆さんです。
授業の最初に、あんびる先生から子どもたちに質問です。「お小遣いはもらっていますか」、「ゲームを買ってほしいと思いますか」、などの質問に元気よく手を挙げて答えます。子どもたちの率直な反応に、保護者の方々からも思わず笑みがこぼれていました。
続いてカレー作りゲームです。このゲームは、限られた予算の中で、カレーの材料を選び、自分の選択の理由、自分の選択の良い点と悪い点などを、子ども自身に考えさせるための教材です。あんびる先生は、「お金は限られている」、「限られたお金の中で、何かを選ぶとほかのものは買えなくなる」、「限られたお金のなかで何かを選ぶときには、それぞれ自分の考えで選ぶことが大切」、などの点について、わかりやすく説明しました。子どもたちも、あんびる先生の質問に対して、「豚肉を選んだ理由は、牛肉よりも家族の健康に良いとおもったから」、「自分は肉が嫌いだから野菜だけを選んだ」など、自分の考え方をはっきりと答えていました。
また、カレー作りゲームの考え方を活かして、今買いたいものについて、その優先順位を付けたうえで、良い点、悪い点を考えさせる応用編にも取り組みました。応用編でも子どもたちから次々と手が挙がり、あんびる先生の授業は子どもたちの活発な発言が続くなかで終了しました。
講演会
公開授業に続いて、あんびる先生による「子どもたちの生きる力と金銭教育」をテーマに講演会が開催されました。ご講演では、家庭における金銭教育の必要性や具体的な内容について、「お小遣い」を金銭教育の教材とする場合の心得といった具体的なお話から、金銭教育によって「考える力」を育むこと、さらには、「お金教育」の目標として、賢い消費者(私的な意思決定)や賢い市民(公的な意思決定)の育成、「持続可能な社会の実現」についてもお話をされて講演を終えました。
金融教育公開授業の閉会にあたり、宇和津小学校の森田校長先生より、「今回の公開授業の成果を活かして、今後、金銭教育研究校として学校における取り組みを積極的に行って参りたい」との抱負が述べられ、当日のすべての日程を終了しました。