金融教育公開授業
平成18年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
金融広報中央委員会
香川県金融広報委員会
香川/丸亀市の実施報告
「金融教育公開授業 in 香川(西中学校)」(9月16日開催)
丸亀市立西中学校は、丸亀城の近隣に在する学校で、香川県での公開授業は、同校が初めての開催となりました。同校は、金銭教育研究校として、平成18年度から活動してきており、身近な出来事をテーマに据えて工夫された授業を熱心に実施してきています。
公開授業には、同校の中学生1~3年生全員(13クラス、総計約485名)と教職員、および保護者、教育委員会等の教育関係者が参加し、総勢600名近い(うち、一般参加者79名)大規模な授業となりました。また、プレスの取材もありました。
開会に先立ち、司会の中川教諭(社会科担当)が、同校は「現在の3年生が金融教育の指定を受け、研究目的というよりも生徒の将来像のために授業を実践してきて今日に至っている。せっかくの機会であるため、3年生のみならず、1・2年生にも参加してもらったが、有意義に活かしてほしい」旨、公開授業の趣旨を説明しました。
また、香川県金融広報委員会の正願隆一会長(日本銀行高松支店長)が、「金銭感覚が昔と比べて大幅に変わってきている今日、子どもの時から本日のような金融教育を受け、正しいお金の使い方についての知識を身につけることは大事である」と挨拶しました。
金融教育公開授業
「お金は天下の回りもの?-賢い消費者になるには-」
いちのせかつみ氏は、クイズや具体的な事例を交えて、「お金って?」「欲しいものは?」「ちらしの見方」「だまされやすい人はだれ?」「クーリングオフできるか」「携帯トラブルって!」などを解説していきます。
お金持ちは「お金をただ単にたくさん持っている人」ではなく、「お金をうまく使える人」であり、例えば、血液型などには関係がないこと、また、携帯電話の利用料は使い方によって大きく異なるため、「どのような機能を」「いつ」「誰と」「どれだけ」利用するのかをよく考えることが必要である、とのいちのせ氏の話に頷く生徒の姿が印象的でした。
クーリングオフに関するクイズや、携帯電話に関連する悪質商法への対応において、同校の生徒たちは素直で「だまされやすい人」の素質を十分に備えているとの結果に笑い声が沸き起こり、公開授業の最後は「だまされないための5か条」で締めくくられました。
公開授業への感想
公開授業後、生徒からは「普段あまり考えていなかったけど、お金はとっても奥が深いものだった」、「お金の使い方がよくわかった。これからお金を賢く使っていきたい」、「携帯電話についてよく考えていきたい」といった感想が寄せられました。
保護者等からも「子どもにとっても親にとってもためになる話だった」、「クーリングオフや架空請求など勉強になった」、「携帯電話の話は子供達にも、我々にも今後考えるべきことだと感じた」、「ケータイを持つことの危険性を話していただき、親の忠告よりもすなおに受け入れられたと思う」、「ふだんの生活で気をつけなければならないことがいっぱいで親子で話し合う必要ありですね」などのコメントが寄せられました。