金融教育公開授業
平成18年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
香川県金融広報委員会
金融広報中央委員会
香川/高松市の実施報告
「金融教育公開授業 in 香川(仏生山小学校)」(9月28日開催)
高松市立仏生山小学校は、香川県金融広報委員会より金融教育研究グループ(17-18年度)の委嘱を受け、金融担当教諭を各学年から1名選出し、体験学習等を通じて家庭・地域社会との触れ合いも図りながら金融教育に熱心に取り組んでいます。
9月28日(木)に開催しました公開授業には、同校の6年生3クラス全員のほか、学校関係者、保護者および地域の皆様など、多くの方々にご参加をいただきました。また、地元テレビ局(2社)も取材に訪れました。
▼ 参加者内訳:
児童(6年生)86名、開催校教員23名、開催校保護者9名、教育委員会1名、他校教員11名、地域の方々7名、合計137名
公開授業
同校の6年生の活動は、今年度における金融学習の実践計画として、自分達で商品(花の苗、木工品、染め物製品など)を育苗、制作し、これらを地元の秋祭り(「高松秋のまつり仏生山大名行列」)で販売することにより得た収益を「修学旅行の費用に役立てよう」という目的でスタートしました。
当日の公開授業では、完成した商品を会場(体育館)一杯に並べて、3つの活動グループ(広告・販売・値段担当)が、これまでに手掛けた活動結果やアイディアを発表し合いました。広告・販売担当の児童からは「商品に説明書を付けた方が良さそう」、「チラシを学校だけでなく地域にも配ろう」などの声が聞こえてきました。また、値段担当の児童からは、「買う人の立場になって値段を決めよう」、「高くなりすぎてもいけない」といった声も出ました。
その後、児童達は、ゲストティーチャーとして招かれていた商店街や保護者の方々に、「作る人・売る人・買う人」といった各々の立場からみて気付いたことをインタビューして、活動の手掛りとしていました。
最後には、生産から販売に関わる人々の努力や工夫、思いについて、改めて感じたことを発表しました。児童の元気な声と大きな笑い声で体育館は熱気に包まれ、大いに盛り上がっていたのが印象的でした。
公開討議
公開授業後に行った意見交換会(公開討議)では、古沢校長先生が「『健全な金銭感覚をもった子供』、『人・もの・自然を大切にしようとする心をもった子供』、『健全な労働感や感謝の気持ちをもち、素直に表現できる子供』の3つを日頃から目標として揚げている」旨を説明しました。
出席した保護者等からは、「お金を自分で稼いで、その価値を色々な方向から考えることができているので、このような良い機会は滅多にないと思う」、「子供達が見知らぬ人との交流を図ろうとして努力している姿が印象的だった」などの感想が聞かれたほか、「仏生山小学校での取り組みは、学校での体験だけでなく、地域社会の中での体験と結び付けることで、さらに大きな効果が得られている」といった評価の声もありました。
プログラム
- 13:30
- 開会
- 13:35~14:20
- 公開授業
【対象学年】6年生
【教科】総合的な学習
【主題】「自分たちでつくったものを販売した収益を修学旅行に生かそう」
【指導者】河田教諭、喜多教諭、松田教諭 - 14:40~15:20
- 公開討議
- 15:20
- 閉会