金融教育公開授業
平成19年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
新潟県金融広報委員会
新潟県立三条商業高等学校
金融広報中央委員会
新潟/三条市の実施報告
「金融教育公開授業 in 三条(三条商業高等学校)」(10月19日開催)
新潟県立三条商業高校は、新潟県金融広報委員会より金融教育研究校(18-19年度)の委嘱を受け金融教育に取り組んでいます。
同校では、午前中に3つの公開授業を、午後からはファイナンシャルプランナーで生活経済ジャーナリストのいちのせかつみ氏をお迎えし「おっかねぇ~お金のはなし」と題した講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
生徒713名、開催校教員52名、開催校保護者7名、他校教員9名、地域の方々8名、合計789名
1.公開授業
(1) 1年生 ビジネス基礎「ライフプランニング」
生活費に対する現実的な経済感覚を養うことを目的に、自分達の教育にどれだけのお金が使われているかを生徒に認識してもらうための授業が行われました。
ワークシートを使用しながら生まれてから高校卒業までにかかる金額の計算や、県の学校教育費がどれだけ使われているかなどを学んだ生徒からは「自分一人にこんなにもたくさんのお金が使われている。どれだけ親が大変かを実感した」、「私たちの教育に多くの税金が使われていることが分かった」、「こうした税金を無駄にしてはいけない」、「親に感謝したい。自分でできることはしなくては」等の感想が聞かれました。
(2) 商業クラブ発表会
同校商業クラブでは7月27日~8月4日までの9日間、地元三条市で「三商ベーカリーいかぱん屋」を出店し、その活動について発表しました。
生徒達はお店を出すにあたり、地元の文化・産業を学習したうえ、地元商店街の活性化と地域貢献を目指し、商品開発から価格設定、販売、経営戦略に至るまで部員一丸となって取り組みました。この発表ではこうした様々な工夫や努力がとてもよく紹介されていました。
(3) 1年生 LHR「就業体験報告会」
8月から11月にかけて金融機関、税理士事務所、税務署などを訪問し就業体験したことをパワーポイントで発表しました。生徒たちからは「金融機関にも銀行、保険会社、信用金庫など様々な種類があることを認識した」、「それぞれの発表を聞いて金融は奥が深いと思った」、「学校の授業では簿記をしっかりやりたい」等の感想が聞かれました。実際訪問していない先についても他の発表を聞く事でそれぞれ理解を深めるなど、生徒たちにとっては生きた就業体験となったようです。
2.講演会
いちのせ先生は講演の冒頭「お金をたくさん持つことがお金持ちではなく、いかにお金を賢く持つかが本当のお金持ち。うまくお金と付き合い上手にお金を使うことが大切」と話されました。
その上で、お金を賢く使うためのポイント、将来、生徒が社会に出た時に様々な金融トラブルに巻き込まれないように知識・知恵を身につけることの必要性について述べられました。
具体的にクーリングオフや携帯電話の使い方、悪質商法、ヤミ金融について分かり易くお話しいただき、生徒からは「お金は大切。よく考えて使いたい」といった感想のほか、保護者からも「とても分かり易いお話だった。身近な問題なので親子で改めて話をしてみたい」との感想が聞かれました。
(講演会の模様)
3.プログラム
- 10:55~11:47
- 公開授業(各教室)
(1) 1年生 ビジネス基礎「ライフプランニング」
(2) 商業クラブ発表会
(3) 1年生 LHR「就業体験報告会」
授業者:新潟県立三条商業高等学校教諭 - 13:35~13:45
- 開会挨拶 新潟県立三条商業高等学校校長
新潟県金融広報委員会 - 13:45~15:10
- 講演「おっかねぇ~お金の話」
講師:いちのせかつみ氏 - 15:10~15:20
- 閉会挨拶 新潟県立三条商業高等学校PTA代表