金融教育公開授業
平成21年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
愛媛県金融広報委員会
愛媛県立津島高等学校
金融広報中央委員会
愛媛の実施報告
「金融教育公開授業 in 愛媛(津島高等学校)」(9月18日開催)
愛媛県立津島高等学校は、鯛やしらうおといった海の幸や真珠の養殖が盛んな宇和島市の南部に位置する学校です。「自律・自尊・克己」を校訓に、高い知性と豊かな情操および積極進取の気風に富む心身共に健全な人物の養成等をめざした教育を行っています。
9月18日(金)に、愛媛県内では第4回目となる公開授業が開催されました。当日は、「主体的に生きる力を育成するための金融教育」を大きな主題とし、1・2年生のクラスでホームルームを活用した公開授業を行いました。その後、「金融教育の研究活動」について、生徒自ら発表を行い、日頃の取り組み状況を参加者全員に対し報告しました。このあと、生島ヒロシ氏による講演があり、同校の生徒や学校関係者等約350名が参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1) 「環境問題 ―ゴミの分別、節電節水― 」(1年生)
1年3組の教室では、環境問題をテーマにホームルーム活動を行いました。生徒達はグループに分かれ、調べたことを発表し合うなど、熱心に取り組みました。
まず、校内の水道光熱費を算定し、自分たちの学校生活を振り返り、費用増減の原因を考察しました。また、市内のゴミ処理にかかる費用の調査結果を報告し、現状を把握することで、環境に配慮した物資の選択や購入・活用について比較検討します。自分達の生活が環境に与える影響を知り、環境に配慮した消費生活を送るよう工夫することの大切さを理解しました。
(2) 「働く意義と職業選択」(2年生)
2年1組の教室では、将来のライフプランを考える活動を行いました。
まず、同クラスの生徒が描く将来のライフプランのうち典型的なものが発表されました。次に、理想のライフプランを実現するための必要経費を算出し、そのための職業選択について考えます。雇用形態が異なると、労働条件や経済的な違いが生じることを学び、実際に学校にきた求人票から、自分の希望するものを選択し、給与面だけでなく福利厚生面等も勘案し、自分のライフプランが実現可能であるかなどを生徒自ら考えました。現実味をおびた学習であったこともあり、生徒達は周りと比較しあうなど楽しく取り組んでいました。最後に、将来安定した生活を営むためには、定職に就くことはもちろんのこと、今から目標を持ち、それに向けて努力することで、理想とするライフプランの実現につながることを確認し、授業を終えました。
2.講演会
公開授業の後、生島ヒロシ氏から、「日本経済と自分自身のためのできること」と題した講演が行われました。
生島氏は、将来の安定的な生活が保障されない時代になった今、確実に生き抜いていくためには、“経済的自立”が大事だと説かれました。そのためには、①国際化・IT化に強い人材になること、②「自助努力・自主判断・自己責任・自己防衛」の言葉を心におき、自分がどう生きたいのかを自ら考え、行動する力を、今から身につける必要があること、などを生徒達に熱く語られました。最前列で熱心にメモを取る生徒もおり、生島氏の励ましが生徒たちの心に強く響いた講演でした。
3.プログラム
- 13:50~14:40
- 公開授業「主体的に生きる力を育成するための金融教育」
授業者:愛媛県立津島高等学校教諭 清家規晶、宮﨑雄一
(1)「環境問題 ―ゴミの分別、節電節水― 」(1年3組)
(2)「働く意義と職業選択」(2年1組) - 14:40~15:10
- 生徒による金融教育活動発表
- 15:10~15:20
- 開会挨拶 愛媛県金融広報委員会会長
- 15:20~16:20
- 講演「日本経済と自分自身のためにできること」
講師:生島ヒロシ氏 - 16:20~16:25
- 閉会挨拶 愛媛県立津島高等学校校長