金融教育公開授業
平成22年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
愛媛県金融広報委員会
八幡浜市立真穴中学校
金融広報中央委員会
愛媛の実施報告
「金融教育公開授業 in 愛媛(真穴中学校)」(10月6日開催)
八幡浜市立真穴中学校は、豊かな自然環境に恵まれ、柑橘類の生産を中心とする農業と、養殖業を中心とする漁業を主産業とする八幡浜市南部に位置する学校です。「自ら学び考える、心豊かでたくましい生徒を育成する」を教育目標に、学校・家庭・地域が連携を取り合いながら教育活動を行っています。
10月6日(水)に、愛媛県内では第4回目となる公開授業が開催されました。当日は、「やってみよう!ひとり暮らしシミュレーション」と題し、3年生の社会科の公開授業を行いました。その後、生活経済ジャーナリストのいちのせかつみ氏による講演があり、同校の生徒や学校関係者等約100名が参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
生徒達は事前に、社会生活を営む上で必要な支出・収入の項目とその内容等について学習し、家計の成り立ちを理解した上で、同授業では、自らのライフスタイルについて考え、現実的なひとり暮らしの社会生活をシミュレーションしました。
将来の自分の推定月収と推定支出(食費・住居費・光熱費・医療費など)のバランスを考え、無理・無駄のない消費生活を考察し、自分で策定した1か月の想定収支についてグループで互いに意見を交換し合い、改善点を見出しました。また、授業を参観していた保護者等に生徒各人がアドバイスを求める場面もあり、和やかな雰囲気で授業が進みました。生徒自身が“賢い消費者となるにはどうあるべきか”を体験的に学べた有意義な授業となりました。
2.講演会
公開授業の後、いちのせかつみ氏から、「キミは狙われている!本当にこわーい“お金”の話」と題した講演が行われました。
講演の前半の血液型でみるお金の使い方の話では、生徒も保護者等も自分自身の考えや行動と比較し、“当たっている”“当たっていない”といったように楽しく盛りあがりました。いちのせ氏は、中盤でコンビニの商品配置が、消費者の購買意欲を刺激する工夫がなされていることを説明され、モノを買う時は、売る側と買う側の知恵比べに勝ち、欲しいモノと必要なモノをきちんと判断して欲しいと話されました。後半では、携帯電話の使い方についてもアドバイスされました。具体的には、1)携帯料金は決して安価なものではないため、その料金に見合う有効な使い方をして欲しい、2)メールによる様々なトラブル事例が増えているため、悪徳業者に騙されることのないよう賢く利用してほしい、といった注意喚起をされました。
生徒達からは、「携帯の怖さを知った。正しい使い方をしたい」といった感想があがり、保護者等からは、「子供たちには身近な話題で分かりやすかったと思う。家庭でもぜひ親子でお金について考えたい」といった声が寄せられました。
3.プログラム
- 13:25~14:15
- 公開授業「やってみよう!ひとり暮らしシミュレーション」(3年・社会科)
授業者:八幡浜市立真穴中学校教諭 宇都宮朗 - 14:35~14:40
- 開会挨拶 愛媛県金融広報委員会会長 秋山修
- 14:40~15:40
- 講演「キミは狙われている!本当にこわーい“お金”の話」
講師:いちのせかつみ氏 - 15:40~15:45
- 閉会挨拶 八幡浜市立真穴中学校校長 政木こずえ