金融教育公開授業
平成22年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
福井県金融広報委員会
学校法人福井佼成学園福井佼成幼稚園
金融広報中央委員会
福井/福井市の実施報告
「金融教育公開授業 in 福井(福井佼成幼稚園)」(1月20日開催)
福井佼成幼稚園は、平成19年12月に完成した耐震・食育・子育て支援を兼ね備えた新しい園舎で、豊かな宗教的情操教育を行い、一人ひとりの個性を大切にし、心身の調和のとれた人間教育を展開しています。また、平成23年度より「認定子ども園」として保育部を開設し、質の高い教育・保育を目指しています。
1月20日(木)、福井県内では第2回目となる公開授業が開催されました。当日は、「ものやお金を大切にし、働くことに感謝する気持ちや思いやりを育み、心豊かに生きる子の育成」をねらいに、各学年が公開保育を行いました。その後、生活経済ジャーナリストのいちのせかつみ氏による講演があり、同園の保護者や、教育関係者等約331名が参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1) 「貯金箱作り」(年少組)
「ものやお金の大切さに気づき、お金の種類や貯金の大切さを知る」をねらいに、買い物をするためには、お金が必要である事を知り、お金を無駄遣いせず、大切にするため貯金箱を製作しました。
(2) 「お年玉の使い道」(年中組)
「お金は、働いて得るものであり、本当に欲しいのかよく考えてものを大切に買う事を学ぶ」をねらいに、いろいろな人からもらったお年玉のお金は、どうやってその人が手に入れたものかを理解したり、自分の意見を発表し、もし500円を自由に使うとしたら、どのように使うかを話し合いました。
(3) 「働く人の事を知る」(年長組)
「働く人やお金の大切さを知る」をねらいに、お家の人の仕事を見学した子どもの中から、働くことに対する気持ちや様子を聞き、働くことに対しての喜びや大変さ、感謝することについて話し合いました。
2.講演会
公開保育の後、いちのせかつみ氏による「未来を託す子どものために~今、金銭教育が必要なワケ」と題した、講演が行われました。
昔と今では、子どものお金に対する見方や考え方が違うことに関して、いちのせ氏自身の子どもの頃の話を挙げながら次のように話されました。
1つ目は、昔は父親の給料の日は、夕食にすきやきなどを準備したりして家族全員で出迎え、感謝の気持ちで直接お金を受け取ったのが一般的であったのに、今は会社から銀行へ振り込まれ、母親がATMでお金を下ろし父親にこづかいを渡すといった家庭が多くなり、こうした状況では子どもに感謝する心が生じにくい。
2つ目は、お年玉をもらった子どもは、すぐに好きなものを買ってお金がなくなってしまうことが多いと思われるが、いちのせ氏はお年玉をもらった時に「大学のお金にしいや」と言われたので、全部貯金した。
3つ目は、スーパーで子どもと一緒に買い物をする時、例えばポテトチップスを買うとして、同じパッケージで大・中・小の3サイズがあると、子供は大きいサイズのものを買ってしまいがちであるが、そこでいったん子どもと考える場を作り、大・中・小のポテトチップスを並べ、「今日は、他に買う物がたくさんあるから、ポテトチップスは、どの大きさを買おうかな・・・?」と子どもに問いかけ、考えさせて選ばせることが大事である。
3.プログラム
- 10:00~10:30
- 公開保育
(1)「貯金箱作り」(年少組)
(2)「お年玉の使い道」(年中組)
(3)「働く人の事を知る(年長組) - 10:30~11:00
- 「お店屋さんごっこ」(全園児)
- 11:10~11:15
- 開会挨拶
福井県金融広報委員会 副会長 松原淳一
福井県教育委員会 義務教育課指導主事 山本雅代 - 11:15~12:15
- 講演「未来を託す子どものために ~今、金銭教育が必要なワケ」
講師:いちのせかつみ氏 - 12:15~12:20
- 閉会挨拶 学校法人福井佼成学園福井佼成幼稚園 園長 小寺健一