金融教育公開授業
2011年度 金融教育公開授業(全国リレー講座)
富山県金融広報委員会
富山県立高岡商業高等学校
金融広報中央委員会
富山の実施報告
「金融教育公開授業 in 富山(高岡商業高等学校)」(12月12日開催)
富山県立高岡商業高等学校は、明治30年に創立された百有余年の歴史と伝統のある富山県西部唯一の単独商業高等学校です。時代の変化に即応したビジネス教育の推進を図り、充実した教育施設と教職員の研究努力に基づき特色ある専門教育を実施しています。近年、生徒と地域に元気(夢や希望)を与える学校づくりに主眼を置き、「人づくりの高商」として魅力を高めています。
12月12日(月)に公開授業と講演会が開催されました。当日は、3年生を対象に公開授業を行った後、生活経済ジャーナリストのいちのせかつみ氏による講演があり、1年生全員が参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
3年生40名を対象に、「経済活動と法」と題して、消費者問題の判例を交えながら、消費者保護に関する法律についての授業が行われました。消費者の利益を守ることを目的に、昭和43年に「消費者保護基本法」、その後、平成16年に「消費者基本法」が制定され、社会情勢の変化に対応して、消費者の権利の尊重と自立の支援などを基本理念とする考え方に改められたことを学びました。
「添乗員同行の海外ツアーで添乗員が点呼・確認を怠ったため、観光地で専用バスに乗れず、置き去りにされたとして、参加者が旅行会社に対して慰謝料を請求した」、「訪問販売において交付された契約書面の記載不備を理由に、買主がクーリング・オフを主張した」などの判例について、各自で考え、理解を深めました。
2.講演会
公開授業の後、会場を移動し、1年生280名を対象に、いちのせかつみ氏から、「知らんとアカン!お金の怖~いはなし」と題する講演が行われました。
いちのせ氏はまず、生徒たちが興味を持つようなお金に関する話題として、「サラリーマンとフリーターの生涯賃金は5倍も差がある」「成功者は努力と出会いを大切にする」「スポーツ選手とお金の関係」など事例を交えながら話されました。
次に携帯電話について、音楽やゲームのダウンロードサイトにひそむ落とし穴や携帯電話に関する様々なトラブルを紹介されました。また各自で携帯電話依存症になっていないかのチェックを行いました。
最後に、「自分たちを守ってくれる法律を覚えよう」「自己責任のとれる行動をしよう」など、これから大人になっていく生徒たちに大事なポイントをアドバイスされました。
生徒たちからは、「お金、そして、働くことの大切さを改めて知った」「日頃、何気なく使っている携帯電話の隠れた危険性を知ることができてよかった」などの感想が聞かれました。
3.プログラム
- 11:55~12:45
- 公開授業「経済活動と法」(3年生)
授業者:富山県立高岡商業高等学校教諭 丸本久夫 - 13:40~13:45
- 開会挨拶 富山県金融広報委員会副会長 佐子裕厚
- 13:45~14:35
- 講演「知らんとアカン!お金の怖~いはなし」
講師:いちのせかつみ氏 - 14:35~14:40
- 閉会挨拶 生徒代表 謝辞