金融教育公開授業
2014年度 金融教育公開授業
山形県金融広報委員会
山形県立酒田光陵高等学校
金融広報中央委員会
山形の実施報告
「金融教育公開授業 in 山形(酒田光陵高等学校)」(11月20日開催)
酒田光陵高等学校は、鳥海山が一望できる酒田市にあります。酒田は古くから「西の堺、東の酒田」と言われてきたように、日本海の北前船を通じた交易によって賑わい、物や文化、人々の交流により栄えてきた湊町です。
平成24年度に酒田市内の4校が統合して開校し、今年度で3年目を迎えました。普通科、工業科、商業科、情報科からなる、東北・北海道の公立高校としては最大規模の学校です。
同校では、「一人ひとりが輝ける未来」の実現を目指して教育活動を展開しています。
11月20日(木)に金融教育公開授業を開催し、国際経営科3年生(課題研究:金融経済講座履修生)の公開授業と、住田裕子氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
国際経営科で金融経済講座を選択している3年生(24人)が、「生活スキルとしての金融リテラシー」をテーマとして、「株式学習ゲームから学んだ経済の仕組み」について発表しました。
生徒たちは、約1か月間に亘り、6チームに分かれて週1回、授業で株式学習ゲームに取り組んできました。1,000万円の資金があると仮定し、この資金を殖やすことを目標として、実在の企業の株式で運用しました。運用に際しては、新聞やインターネットなどの情報を基にしながら、綿密に企業研究や経済動向の分析を行いました。当日は、チーム毎に、取引結果や株価の変動について考えたこと、投資した企業について調べたことなどを発表しました。
こうした学習を通じて、数多くの企業の事業内容や業績を把握することができました。また、企業の資本調達手段、株式と債券の違い、金利の仕組みなど、経済や金融の基礎を学ぶことができました。
2.講演会
公開授業の後、弁護士の住田裕子氏による「契約と金融トラブル」と題する講演が行われました。
講演の冒頭は、民法の条文を紹介しながら、「契約とは何か」、「契約の基礎」などについてわかりやすく解説されました。さらに、身近な生活で生じる「契約」について、レジュメに記載されたQ&Aに基づいて、ユーモアを交えて説明されました。
生徒は、クレジットカードやインターネットを使用して商品を購入する際の注意点やクーリング・オフの仕組みなどに高い関心を寄せていました。住田氏が契約に関する法律的な面について丁寧に補足説明をされたことで、より理解が深まったようでした。
講演の最後に、住田氏は自らの体験を基に、社会で活躍するためには、1)学力や感性、2)チームで仕事ができる資質(熱意、意欲、忍耐、謙虚、共感性)、3)コミュニケーション能力(受信・受信対応・発信)などが大事であることを説明されました。
3.プログラム
- 10:50~11:40
- 公開授業 「生活スキルとしての金融リテラシー」(3年生 課題研究)
- 13:40~13:50
- 開会挨拶
山形県立酒田光陵高等学校長 阿部進
主催者挨拶
山形県金融広報委員会副会長 中村浩行 - 13:50~15:10
- 講演「契約と金融トラブル」
講師:住田裕子氏 - 15:10~15:15
- 閉会挨拶
生徒代表