金融教育公開授業
2015年度 金融教育公開授業
北海道金融広報委員会
札幌市立山鼻中学校
金融広報中央委員会
北海道の実施報告
「金融教育公開授業 in 北海道(山鼻中学校)」(11月28日開催)
札幌市立山鼻中学校は、平成3年に札幌市で90番目に創設された学校です。「未来を拓く心豊かな生徒の育成」をスローガンに、(1)豊かな情操(美しい心)、(2)学ぶ意欲(豊かな知性)、(3)たくましい心身(たくましい身体)を育む生徒を教育目標に掲げています。
北海道金融広報委員会より平成26・27年度の金融教育研究校の委嘱を受け、研究活動の一環として11月28日(土)に金融教育公開授業を開催し、3年生を対象とした公開授業と、住田裕子氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
3年生の社会科で「わたしたちのくらしと経済」と題した授業を行いました。「需要と供給が動くと、社会全体の経済活動はどう動くのか」について、グループ討議をしながら考えていきました。
まず、ここ数日の生徒自身が行ったコンビニ等での買い物などから、自分たちの暮らしに身近な経済活動が、世界全体で行われていること、世界中の人々の需要と供給によって成り立っていることをイメージしました。
次に、需要が供給より増加した場合、社会全体の経済活動はどう動くについて、具体例を挙げてグループで話し合い、発表しました。発表者の中には、過去の授業で習った米国のニューディール政策時とは逆の現象になることを説明して、他の生徒や公開授業見学者を驚かせるグループもありました。
経済活動を担う企業、家計(個人)、政府の立場で考えることで、それぞれの経済活動が関連しあって動くこと、経済活動には利子や借入が関係すること、金融は需要増加の中で増加または減少のどちらにも動き得ること、などを学びました。
2.講演会
公開授業の後、住田裕子氏から「社会で活躍する若者(世代)へのメッセージ」と題する講演が行われました。
住田氏は、まず一般的な女性の将来展望について、自分が中学生の時に考えたことや就職観などについて話されました。そして、中学生の皆さんが大人になった時には、日本の労働者人口はさらに減少し、時代・環境が大きく変化しているだろうと語られました。
次に「社会に出たら答えがない問題に出くわすことが多い。仕事となれば、好き嫌いに関係なく対応せざるを得ない場面があり、そのような時には、人と協力し合って対応することが重要。そのため学生のうちに、人と心を通わせるコミュニケーション能力を養う必要がある」と話されました。
最後に、若い時はいろいろ経験をして失敗してもよいので、失敗を恥ずかしいと思わずに、自分の強みを見つけて自信を持って成長して欲しい、と生徒にエールを送り、話を締めくくられました。
講演会に参加された保護者からは、「子どもたちに仕事を含め学ぶことの大切さを考えさせてくれる話で大変よかった」、「中学校では友だちとのクラス活動や行事も大事であることに気付いてくれたらいいなと思った」、「子どもたちの心にも響く素晴らしいお話でした」などの感想が寄せられました。
3.プログラム
- 9:55~10:45
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公開授業
「わたしたちのくらしと経済」(3年生 社会科)
授業者:札幌市立山鼻中学校教諭 太田和幸 - 11:00~11:05
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開会挨拶
札幌市立山鼻中学校校長 本間玲
主催者挨拶
北海道金融広報委員会事務局長 坂田勝仙 - 11:05~12:20
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講演「社会で活躍する若者(世代)へのメッセージ」
講師:住田裕子氏 - 12:20~12:22
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閉会挨拶
札幌市立山鼻中学校校教頭 西川秀喜