金融教育公開授業
2016年度 金融教育公開授業
北海道金融広報委員会
札幌市立東光小学校
金融広報中央委員会
北海道/札幌市(東区)の実施報告
「金融教育公開授業 in 北海道(札幌市東区)(東光小学校)」(10月4日開催)
札幌市立東光小学校は、昭和52年に開校した学校です。「豊かな心をもち、たくましく生きる人間の育成」を教育目標として、よく考える子(知)、なかよく助け合う子(情)、ねばり強くがんばる子(意)、明るく元気な子(体)を育て、自立と共生を兼ね備えた子ども像である「響き 輝き 共に生きる子」を目指しています。
北海道金融広報委員会より平成27・28年度の金融教育研究校の委嘱を受け、研究活動の一環として10月4日(火)に金融教育公開授業を開催し、6年生の公開授業と、5・6年生を対象としたいちのせかつみ氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
6年生の学級活動の時間で「私たちの入っている保険って?」と題して、身近な保険の内容について調べました。見学旅行の旅行参加者保険について学んだ後、公開授業では、なぜ家族は学校で2つの共済保険に入り、その保険料を払っているのかについて考える授業を行いました。
まず、学校で入っている2つの共済保険について、保護者向けのパンフレットをグループで読み、2つの保険の補償内容の違い(疾病が対象になるかどうかなど)について発表しました。
次に、2つの保険の補償範囲の違い(学校管理下と学校管理下外)について、授業中、休み時間、公園の遊具で遊んでいる時など、具体的な場面をイメージしながら、どちらの保険で補償されるかについて話し合いました。
その結果、子どもたちは、「2つの共済保険は、補償内容と補償範囲が違うため、どちらか一方ではなく2つの共済保険に入らなければ、もしもの時に補償してもらえなくなる。このため、自分たちが安心して過ごせるように、家族が保険料を支払っている」ということに気付くことができました。
2.講演会
公開授業の後、いちのせかつみ氏から、「賢いお金の使い方と生かし方って?」と題する講演が行われました。
いちのせ氏は、子どもたちと先生に対し、「お金は好き?」「お金があったら何を買う?」と質問され、会場からは、「ゲーム」「スマホ」「豪邸」「車」「海外旅行」など元気な声があがり、「子どもも先生も、年齢に関係なく誰でも『欲しいモノ』がある」と説明されました。
次に、「欲しいモノばかりを買うのは、賢いお金の使い方なの?」と問題提起されたうえで、コンビニが私たちに商品を売るためにさまざまな工夫をしていることを紹介しました。子どもたちは、実際に売られているお菓子や鉛筆を例に、「欲しいモノ」と「必要なもの」の違いや考え方について学ぶことができました。
最後に、「たかし君の五千円」の話をもとに、「お金は大事だけど、お金では買えないものはたくさんある。自分や家族にとって何が大切なのかを意識しながら生活して欲しい」と子どもたちに伝えてくださいました。
講演後、子どもたちからは、「欲しいモノと必要なモノは違うことが良くわかった」「コンビニで色々な工夫がされていることにビックリした」「お金の大切さがわかった」といった感想が寄せられました。
3.プログラム
- 13:30~14:25
- 公開授業
「私たちの入っている保険って?」(6年生 学級活動) - 14:30~14:35
- 開会挨拶
北海道金融広報委員会事務局長 五十嵐清人 - 14:35~15:15
- 講演「賢いお金の使い方と生かし方って?」
講師:いちのせかつみ氏 - 15:15~15:20
- 閉会挨拶
札幌市立東光小学校校長 宇野智泰