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金融教育公開授業

2017年度 金融教育公開授業

山梨県金融広報委員会
笛吹市立御坂東小学校
金融広報中央委員会

山梨/笛吹市の実施報告

「金融教育公開授業 in 山梨(笛吹)(御坂東小学校)」(12月1日開催)

御坂東小学校は、御坂山地の山麓、金川扇状地の始まるところにある学校です。豊かな自然の中で「豊かな心をもち、自ら学ぶたくましい児童の育成」を目指し、思いやりのある温かな人間関係を基盤として、基礎的、基本的な学力を有し、生命を尊重し、心身ともに健康で、主体的に生きる児童の育成に取り組んでいます。

12月1日(金)に金融教育公開授業を開催し、4年生および6年生の公開授業と、いちのせかつみ氏による講演会を行いました。

▼ 参加者内訳:

児童19名、開催校教員15名、開催校保護者7名、教育委員会6名、他校教員32名、地域の方々4名、合計83名

1.公開授業

(1)「かしこく買って、上手に作ろう」

調理実習で作るジャーマンポテトの材料の一つであるベーコンを題材として、加工食品について価格・品質などの情報を踏まえ予算や調理の目的に合った選び方や買い方を工夫することを学びました。

まず、先生が準備した3種類のベーコンについて情報を集めて、自分ならどれを買うか、選んだ理由とともにワークシートに記入し、意見交換を行いました。値段・内容量・賞味期限のほか、アレルギー表示やJASマークの有無などにも着目した意見が発表されました。

次に、友達の意見を聞いて、参考になったこと、気付いたこと、考えが変化したことなどの発表を行いました。グリーンマークやJASマークがついているものは安全で安心して食べられること、賞味期限や品質表示を確認することが大切であることを学びました。

写真1:6年生の授業「かしこく買って、上手に作ろう」の模様

(2)「『もったいない』を解決しよう」

最初に、水道の蛇口から水が垂れている映像を見て、日常生活の中でどのような『もったいない』があるのか、どうすれば解決することができるのかを考え、発表しました。

次に、なぜ『もったいない』を解決しなければならないのかを考え、ペア交流の後、全体発表を行い、「お金がかかるから」、「無駄になるから」、「資源には限りがあるから」などの意見が出され、『もったいない』を解決するために資源やお金を大切に使っていくことを確認しました。児童からは「『もったいない』をなくすと自分たちや資源に余裕が持てて、生活がよりよくなることがわかった」との感想が聞かれました。

写真2:4年生の授業「『もったいない』を解決しよう」の模様

2.研究発表

金銭教育研究校の委嘱を受け、研究主題を「自ら考え判断し、豊かに表現する児童の育成」とし、金融教育の研究に取り組んできました。「つかむ→予想する→確かめる→まとめる→やってみる」という「東小学習スタイル」により、教材教具の工夫、金融教育と関連した教育課程、個別支援票、ノート名人への道などを活用した授業を行いました。子どもが考えを広め、深めるような学び合い活動の充実に取り組み、成果をあげつつあります、との報告がありました。

写真3:研究発表の模様

3.講演会

研究発表の後、いちのせかつみ氏から、保護者や教員向けに、「子どもはお金が好きやねん~今、金融教育が必要なワケ~」と題する講演が行われました。

まず、「お金は幸せになるための道具」なのでよく考えてうまく使うことが大切なこと、金銭感覚は学校では習わないので家庭で話をして身につけていく必要があることをお話しになりました。

続いて、「給与振込になったことで、働くことの大切さを理解したり、働いてくれることに感謝すべきことを理解することが難しくなりました」、「Suicaなどのカードを使うようになったことで、お金の価値もわかりにくくなりました」とおっしゃり、「これは、子どもにとって『見えないもの』が多くなったためなので、働くことへの感謝の日を設けるなど、『見える化する』ことが大切です」と話されました。

さらに、世代間のギャップについて、「35年前の金利が10%弱の時代には、預貯金などでお金を増やすことができました。子どもの教育費はすべて親が負担するのが当たり前でした」、「今の金利0.02%の時代に同じことをすると自分たちの老後が立ち行かなくなります。自分のことは自分でできるように子どもを育てることが大切です」とおっしゃり、「そのためにはお金の教育が必要です」と強調されました。具体例として、奨学金を借りて自分で返せるようにすること、遊ぶために高い金利でお金を借りて返せなくなることがないようにすること、などを説明されました。

最後に、お小遣いについて、ご自身のお子さんを対象として行った実験をお話になりました。人と同じにする必要はなく、子どもがお金に興味を持った時に、それぞれの子どもに合った方法で始めればよい、とおっしゃり、家庭・学校・地域の三者が力をあわせて子どもたちを育てていくことが大切です、と締めくくりました。

参加者からは、「知らないことがたくさんあることに気付かされた」、「お金のことについて学校、家庭で教育していくことの必要性を感じた」、「自分で生活できるように子どもを育てないといけないと思った」などの声が聞かれました。

写真4:講演「子どもはお金が好きやねん~今、金融教育が必要なワケ~」の模様

4.プログラム

13:50~14:35
公開授業
(1)「かしこく買って、上手に作ろう」(6年生 家庭科)
(2)「『もったいない』を解決しよう」(4年生 特別活動)
14:50~14:55
開会挨拶
笛吹市立御坂東小学校校長 筒井一枝
14:55~15:10
研究発表「自ら考え判断し、豊かに表現する児童の育成」~認め合い、共に学ぶ活動を通して~
発表者:笛吹市立御坂東小学校教諭 山﨑岳史
15:15~16:15
講演「子どもはお金が好きやねん~今、金融教育が必要なワケ~」
講師:いちのせかつみ氏
16:15~16:20
閉会挨拶
山梨県金融広報委員会事務局長 大森忠明

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