金融教育公開授業
2019年度 金融教育公開授業
福岡県金融広報委員会
鞍手町立西川小学校
金融広報中央委員会
福岡/鞍手町の実施報告
「金融教育公開授業 in 鞍手町(西川小学校)」(11月15日開催)
西川小学校は、福岡県北九州市の西に位置し、豊かな自然の中で「よく学ぶ子ども」「元気な子ども」「思いやりのある子ども」を目標に自立できる児童の育成を目指した教育を行っています。
11月15日(金)に金融教育公開授業を開催し、全学年を対象とした公開授業と、加賀屋克美氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「たのしもう あき」(1年生 生活科)
「幼稚園のみんなが笑ってくれるお店にしよう」を課題に、みんなで協力して幼稚園児との楽しい秋祭りを開催するための準備をしました。木の実や木の葉など秋の自然のよさを活かした物を使ったおもちゃやアクセサリーなどを作りました。お店ごとに準備で頑張ったことや工夫したことを発表し、それぞれのよさに気が付くことができました。周りの自然に目を向けることや、友達にはたらきかけていこうとする心を育てることができたのではないかと思います。
(2)「もっと行きたいな町たんけん」(2年生 生活科)
「自分のお宝を発表してレベルアップしよう」をねらいに授業を行いました。それぞれの班で見つけた働く人や場所に関する「お宝」を友達と共有しました。お互いに自分の「お宝」のおすすめポイントや理由を友達に伝えることで、自分が知らなかった「お宝」に気づくことができました。自分たちの生活は、地域で生活したり働いている人々や様々な場所と関わっていることを学びました。
(3)「店で働く人と仕事」(3年生 社会科)
「お客さんの願いに、店はどのように合わせているのだろう」をテーマにしました。値段や品揃えなどの視点で、調べてわかったことや疑問に思ったことをグループごとに発表して話し合いました。スーパーマーケットではお客さんの願いをもとに様々な工夫をしていることを学ぶことにより、販売の仕事が私たちの生活を支えていることがわかりました。
(4)「水はどこから」(4年生 社会科)
「水をどうして大切に使うのか」、そのわけを考えてみました。水の使用量が減っているわけを考え、どうして水を大切に使うのかをグループなどで話し合いました。水道水が自分たちのもとに送られてくるまでにはたくさんの人が関わり、手間や時間、お金がかかっていること、水の量には限りがあることから節水が大事だということを学びました。
(5)「自動車づくりにはげむ人々」(5年生 社会科)
消費者と自動車会社の立場に分かれて、「これからの自動車」について話し合いました。これまでの授業で作成した「わが社の自動車カタログ」を使いながら、消費者のニーズに応じた自動車が開発されていることを再確認しました。これにより、今後は安全性や環境に配慮した自動車の開発がさらに進み、自動車事故が減少したり、地球環境に優しい社会になっていくのではないかとまとめることができました。
(6)「わたしたちの暮らしを支える政治」(6年生 社会科)
「模擬町議会を開いて、これからの鞍手町について考えよう」をテーマとして、児童が町議会の議長役、町議会の議員役、町長・役場の課長役など、役割分担をして模擬町議会を開きました。これまでの授業で書いた「模擬町議会の計画書(一般質問・回答)」を確認しながら、話し合いを行いました。町民の願いが実現できることが望ましいけれど、予算や効果等を考えた優先順位があることに気がつくことにより、みんなでうまく知恵を出し合いながら住みよい鞍手町にしていこうと考えることができました。
2.研究発表
金融教育研究校の委嘱を受け、研究主題を「社会の一員として自立できる力を育てる生活科・社会科学習指導の研究」とし、社会科と生活科の学習指導の研究に取り組んできました。研究を通して「社会の一員として自立できる力を育てる」ことを目標に、「やりがいのあることを自分で見つけ出し、人との関わりの中で生き生きと働くことができ、幸せに生活できる社会人」になるための基礎を培うことをめざしました。授業では、「課題意識をもたせるための学習活動の工夫」「課題解決に向けた交流活動の工夫」「自分の生活に生かしたり社会に働きかけたりするための単元展開の工夫」の3つを着眼として掲げ研究を進めてきました、との発表がありました。
3.講演会
加賀屋克美氏による「ディズニーで学んだ社会で生きるための力」と題する講演が行われました。
加賀屋氏がディズニーランドで働いた実体験から得た、人を育てることや、人との関わり方について、大変興味深いお話を聞くことができました。笑いあり感動ありの素晴らしいお話であり、特に印象的だったのが子どもを亡くされたご夫婦がレストランに来店された際にマニュアルにとらわれることなくご夫婦のことを考えて対応を行ったというエピソードでした。
人を育てるためには「あきらめずにできるまで言い続けること」、「具体的に伝えること」、「自分にとっては同じことでも相手にとっては初めてのことであり、自分の意識をどうもつかが大切であること」などは、学校で教育に携わる私達にとっても大切な内容であり、とても貴重なお話を伺うことができました。
参加者からも、「毎日を新しい気持ちで本気で過ごせるように、大切なことをたくさん教えてもらいました。感動して涙が出ました」、「自分自身を振り返り見直す言葉をたくさんもらえました。すごく“反省”しています」、「体験をお伺いし感動しました。仲間を大切にすることの秘訣をたくさん教えていただきました。私も使命感を持ち続けて、子ども、保護者、一緒に働く仲間を大切にしていく教育者に成長していきます」といった感想が聞かれました。多くの参加者が加賀屋氏のお話からたくさんの示唆をいただき、感動している様子でした。
4.プログラム
- 13:35~14:20
- 公開授業
(1)「たのしもうあき」(1年生 生活科)
(2)「もっと行きたいな町たんけん」(2年生 生活科)
(3)「店で働く人と仕事」(3年生 社会科)
(4)「水はどこから」(4年生 社会科)
(5)「自動車づくりにはげむ人々」(5年生 社会科)
(6)「わたしたちの暮らしを支える政治」(6年生 社会科) - 14:35~14:50
- 開会行事
主催者挨拶
鞍手町立西川小学校 校長 久永藩
鞍手町教育委員会 教育長 栗田ゆかり
来賓挨拶
福岡県教育庁北九州教育事務所 所長 古賀弘明 - 14:50~15:25
- 全体会
研究の概要
発表者:研究主任 教諭 原幸子
講評
福岡県教育庁北九州教育事務所 指導主事 平川哲雄 - 15:35~16:35
- 講演「ディズニーで学んだ社会で生きるための力」
講師:加賀屋 克美 氏 - 16:35~16:40
- 閉会行事
主催者挨拶 福岡県金融広報委員会 事務局長 下河邉芳久