2019年度 金融教育公開授業

「金融教育公開授業 in 大分（中津東高等学校）」（10月30日開催）

大分県立中津東高等学校は、「自立・創造・誠実さ」の校訓のもと、自らの夢や希望に向かってたゆみない努力で挑戦し、国際社会や地域社会に貢献できる心豊かで創造力と逞しさを兼ね備えた人材の育成を教育目標として、教職員一丸となって教育活動に取り組んでいます。本校で学ぶ生徒は、それぞれが持つ夢の実現に向けて、明確な目標を抱き、学業はもちろんのこと、学校行事や部活動等に全力で取り組んでいます。

10月30日（水）に金融教育公開授業を開催し、1・2年生を対象とした公開授業および全校生徒を対象としたパックンマックンの講演会を行いました。

▼ 参加者内訳：

1．公開授業

（1）「資金繰りの計算」

人生設計シミュレーションシートを利用して、収入と支出とのバランスを考えながら、社会人となってからの貯蓄計画を考えてみました。また、車や家などを購入する時期を考え、ローン借り入れ後の元金と利子の返済額を計算しながら、無理のないローン計画を立ててみました。最後に、生徒それぞれが、人生設計のシミュレーション結果を受けて感じたことなどを発表し、クラスで話し合いました。

（2）「日本銀行と金融政策」

一万円札の肖像画は、郷土出身の福沢諭吉です。生徒に馴染み深い人物を糸口にして、「一万円札はなぜ1万円の価値があるのか」「お金の価値と自分たちの生活はどう関わるのか」を考えてみました。通貨の価値、すなわち物価を安定させる役割を担う日本銀行の金融政策が、私たちの生活の安定にどのように関わっているかについて学びました。また、世の中に出回るお金の量が物価にどのような影響を与えるのか、物価に変化があると賃金にどのように影響するのか（実質賃金）を計算してみました。

２．講演会

公開授業の後、パックンマックンによる、「苦労を笑いに変えるコミュニケーション力」と題する講演が行われました。

お金に関する日米のとらえ方の違いのほか、お金の使い道、貯め方・増やし方などを、軽快なコントを交えながら、わかりやすくお話しいただきました。お話の中で、「投資」について「投資にはリスクがつきものであることを理解し、どの程度リスクを負うことができるか計画的に考えることが大切です」と説明されました。

最後に、「お金と上手に付き合うには、周囲の人から有益な情報を得ることも大切です。お金の使い方にコミュニケーションをプラスして、お金と末永く楽しく付き合ってください」と結ばれました。

生徒からは「日米のお金のとらえ方の違いがわかった」、「お金の力をコントロールできる大人にならなければいけないと実感しました」といった声が聞かれました。

3．プログラム

11：40～12：30

公開授業
（1）「資金繰りの計算」（1年生 商業科・ビジネス情報）
（2）「日本銀行と金融政策」（2年生 公民科・現代社会）

13：15～13：20

開会挨拶
大分県立中津東高等学校校長 下堀法彦

13：20～14：20

講演「苦労を笑いに変えるコミュニケーション力」
講師：パックンマックン

14：20～14：30

生徒代表挨拶

閉会挨拶
大分県金融広報委員会副会長 児玉和弘