金融教育公開授業
2020年度 金融教育公開授業
秋田県金融広報委員会
秋田市立築山小学校
金融広報中央委員会
秋田の実施報告
「金融教育公開授業 in 秋田(築山小学校)」(12月10日開催)
秋田市立築山小学校は、明治16年に創立し、2021年で創立138年目を迎える歴史ある学校です。この長い歴史の中で、先に励んだ人々の築いた道を受け継ぎ、「共に学び、共に生きる子ども」を教育目標に掲げ、家庭や地域と連携しながら、共によりよく生きることを目指しています。
12月10日(木)に金融教育公開授業を開催し、6年生を対象とした公開授業と、菊地幸夫氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
「買い物名人になろう」と題して授業を行いました。初めに、東京からの観光客に「おすすめの秋田土産」を聞かれた場合に、どのような商品を勧めるのかを考えてみました。先生から、家族4人へのお土産であることや、予算は4,000円以内とするように説明を受けた後、まずは各人が思いつく商品を「自分のおすすめ」として考えてみました。
その後、グループに分かれて「自分のおすすめ」の商品について、自分がなぜその商品を選んだのかを紹介し合いました。さらに、先生から、秋田のお土産で人気のある商品について追加で説明を受けた後、新たに得た情報により「自分の超おすすめ」の商品をもう一度考え、グループ内で紹介し合いました。
「おすすめの秋田土産」を考えることを通じて、商品の選び方を自分なりに考え、決められた予算の中で条件にあった買い物の仕方を工夫することについて学びました。
2.講演会
菊地幸夫氏から、「お小遣いにまつわる法律」と題する講演が行われました。正しくお金と付き合うことができる「賢い消費者」になるために必要なことについて、「お金を預ける」、「お金を使う」、「お金を借りる」という場面ごとにお話しくださいました。
菊地先生は、まず、例えば100万円を銀行に預金した場合、一般的にいくらの利息が付くか知っていれば、高い利息が付くと言い寄るうまい話に引っかかることはありません。「手っ取り早く、簡単に、苦労せず、儲かる話はない」ということを知っておいてください、とお話しになりました。
また、お金を使う場合、売りたい人の「口」はどんなことでも言います。買い手としては、「耳」から得た情報だけでなく、必要なものなのか、価格にふさわしい価値があるのかを見極める「目」を養うことが大切です、とおっしゃり、「耳で買うのではなく、目で買う」という言葉があることを紹介してくださいました。
さらに、欲しい物ばかり買っていると、お金が足りなくなり、借金をすることになります。しかし、お金はただで貸してもらえないため、お礼(利子)を上乗せして返さなければなりません。将来、お金を借りるようなことがあれば、支払う利子を含めて慎重に考えてからにしてください、とお話しになりました。
このほか、増加しているスマホ関連の詐欺についても教えてくださいました。芸能人になりすましたSNSを通じてお金を騙し取られたという被害事例を取り上げながら、スマホの向こう側の半分は怖い世界であり、騙そうとする人がいることを頭のどこかに置いておいてください、とお話しくださいました。
参加者からは、「うまい話は世の中にそうあるものではなく、簡単にお金を手にしようと考えてはいけないと思った」、「具体的なトラブル事例を取り上げた講演で、子どもたちにもよく伝わった」といった感想が寄せられました。
3.プログラム
- 12:50~13:35
- 公開授業
「買い物名人になろう」(6年生 家庭科) - 13:55~14:05
- 開会挨拶
秋田市立築山小学校校長 大友智加司
主催者挨拶
秋田県金融広報委員会会長 村國聡 - 14:05~15:05
- 講演「お小遣いにまつわる法律」
講師:菊地幸夫氏 - 15:05~15:10
- 閉会挨拶
保護者代表 秋田市立築山小学校PTA会長 今有希子